「みーのお母さんが、着物や箪笥を買い換えたり、服やら、あれやこれやとお金を借りて買うたり、お兄さんが家を建てはる時に、頭金もかなり出したみたいやねんて」
「なんで?見栄で?」
「お兄さんの奥さんの実家もきちんとした家柄やって、ゆうとった」
「えー、そんなことないんちゃん、だって、みーの結婚式の時に
(お兄さん)奥さんさぁ、口に入れたのを吐き出したやん」
とらとみーの披露宴の時、
とよに「あんたたち、みーちゃんのお父さんとお母さんとお兄さんに
挨拶してきいや」と言われ、いのぶの後をビンビールを持って、みーの親族テーブルに行き、ご両親、お兄さんに挨拶を済ませ、お兄さんの奥さんに、いのぶが「とらの兄で(アタシを指して)妻のうさです」と、
挨拶をした。
お兄さんの奥さんは口に片手を当てられ、口の中に入っていた肉片のような物体を口を押さえられていた手に吐き出されて、ご自分の名前を言われた。
後々、この奥さんも『義家の人たちとアタシ』の記事に1回だけであるが、欠かせない人物になられる。
と、余談がてら紹介しつつ、
みーのお母さんの借金の話を聞いて、アタシ、みーがとらと結婚する年のお正月に成人式に着た振り袖を着て義家に来たことを思い起こ
した。
アタシたちも義家に行っていた。
とよがみーに「ええ~、振り袖や、成人式のかいな、豪華やなぁ、
値が張ったやろうなぁ」
「はい、全部で1,000,000円以上したいみたいです」
「マミのもなぁ、ええのを作ったけど1,000,000もしてないさかいに」
みーがアタシに「おねえさんは、(振り袖)どんなんでした」
「私は、つくってもらってないです」
「ええぇ~、そうなんですか、かわいそう~」∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
すぐにとよが、
「そうかいなぁ、振り袖つくってもらわれんかったんけぇ」
「母はつくるとゆったんですけど、母子家庭でしたから母に負担をかけたくなかったんです」
アタシの精一杯のウソ。
母は「振り袖はつくりきらんたい」と言っていた。
10数年たった今でも、鮮明に覚えている!!
当時は、みーのお母さんの実家が金持ちとばかりに思い込んでいたので、アタシは肩身が狭かったし、母ちゃんをみーが見下した!と、感じた。
でも、みーの振り袖も借金だったんだろうなぁ、と、思っているとこに、
「みーより、あんたの方がお嬢やで」と、いのぶがアタシに言った。
「なんで」
「土地と持ち家があるからやん」
アタシの実家は漁村ではあるが、母親名義の土地が100坪ある。が、色ぼけは、結納のためにアタシの実家を訪れて来た時に、
「所詮、過疎地の土地やさかいに坪単価は、安いやろ」と、言い放った!
「とよお義母さんは何かゆうてた?」
「『うさちゃんには、ゆうたらあかんさかいにな』ってゆうから、いつかは、ばれることやで、と、ゆうた」
とらは、何でも母親のとよに話していたので、みーの母親の実家の
こと、と、みーの実家のことも当然とよに話し、とよも知ってたはず!と、アタシは思った。
「なんか、まだ、色々ありそうやで、とらが『破産せんといかんかも』
ってゆうとったし、『お母さんが独りになるさかいに』、ってゆうとったわ」
『もっともっと、もめろ~』ヾ(^▽^)ノ
悪魔なアタシのココロの叫び。
看護師さんが夕方の観察のため訪床され、
「わぁ、久しぶりに西園さんの笑顔を観たわ、何か笑顔になりはることがあったんですか」(^o^)
「はい、ドーパミンがだだ漏れするくらいの楽しさがありました」(o^_^o)
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