There Must Be An Angel 

(Playing with my heart)



とても印象的なファルセットで、

♪ラララ ラララララー〜ラーラ〜ラーラ〜

スキャットで始まります。

天使たちが集って戯れ、神々しくも幸福に満ち溢れた雰囲気です。


そして、とても優しいメロディで、

アニー・レノックスって、こういう歌を歌うんだ、と、とても感心したものでした。


また、スティービー・ワンダーのハーモニカのソロも聞きどころです!




悪魔のオカルト映画のテーマ?



1983年に大ヒットした「スイート・ドリーム」、これ最初に聞いた時は、「この曲、ヤバいだろ、

放送していいのかよ?」と思える程、メチャクチャおどろおどろしい曲に聞こえました。

こんな暗くて不気味で悪魔が出てくるオカルト映画のテーマのような曲ってアリ?






でも不思議なもので、聞き慣れてくると当時流行りのエレクトリック・サウンドでもあり、怖いもの見たさ、いや、聞きたさ、で😅、クセになる曲ではありました。



UKニューロマンティックがチャート席巻



この時代って、イギリスのニューロマン系エレクトリック・ポップとでも言いましょうか、

デュラン・デュラン、カルチャー・クラブを筆頭に、ABC、スパンダー・バレエ、ヒューマン・リーグなどなどがチャートを賑わしていました。


ユーリズミックスも同じ文脈で語られがちなのですが、かなり異彩を放ってたことは確かです。



幻覚の天使たち?



そんなユーリズミックスが、悪魔とは真逆の天使をうたってるのが「There Must Be An Angel」なんですね。



詩を見ても、

「とっても幸せな気分の私、きっと天使達が私の心で遊んでいるんだわ。。」って感じです。

何でそんなに幸せなのか?何か嬉しいことがあったのか?

それについては触れてないのですけど、

 

There must be an angel

Playing with my heart

天使がいるはずだわ

天使が私の心と戯れている




でも、やっぱりあまりに幸福感に包まれてしまうと、逆に少し不安になるのかな、

最後に待ち受けている大サビでは、

以下のように歌ってます。


I must be hallucinating 

Watching angels celebrating. 


Could this be reactivating 

All my senses dislocating? 


This must be a strange deception 

By celestial intervention. 


Leavin' me the recollection 

Of your heavenly connection.

 
幻覚の天使たちの祝福を見つめていたけど、
狂わされた感覚は元に戻ってしまうの?
神々しい繋がりによる奇妙な幻想に
私はのこされたまま。。
 
歌詩にオチがなく、お花畑ばかりだと、
聞く人に説得力がないし、、
展開が曲中にやっぱり欲しいし、
むしろこういうオチがあること、
納得します。


エンジェルは擬人化の定番?


さて、エンジェルって、ロックの歌詞にはよく登場します。いくつか思い出しました。

『エンジェル』 RCサクセション
♪歩道橋渡る時、空に踊るエンジェル。。

『エンジェル・ダスター 』
ザ・ストリート・スライダーズ
♪お前だけを連れて逃げたいぜ。

『翼の折れたエンジェル』中村あゆみ
♪みんな翔べないエンジェル。。

『天使(エンジェル)』 甲斐バンド
♪天使は空から来るなんて嘘っぱち

『悲しみのエンジェル』 J・ガイルズ・バンド
♪My fade away angel 、Angel in blue

でも、どのエンジェルも、
エンジェルを擬人化してるんですよね。

アニー・レノックスだけです、
天使を天使としてその存在を歌いきってるのは。
そこはやはり宗教観なども関係するのかな。
以上です。