平成元年の1989年、

ポール・マッカートニー名義7枚目のオリジナルアルバム「Flowers in the Dirt

が発売されました。


この頃のポールは、アルバム制作のたびに違う音楽的パートナーと組んでいます。スティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、エリック・スチュワート(10cc)ときて、本作はエルビス・コステロ

と4曲を共作しています。






Put it there』は作詞、作曲、編曲ともポールですが、オーケストレーションジョージ・マーティンと行っています。そういう意味ではアルバムで一番ビートルズっぽさを残してるとも言えるかな。間奏なんか特にそうですね。全体のアレンジはアコースティックギター中心で、ビートルズの「ブラックバード」のような雰囲気の曲です。



曲の構成はとてもシンプルで、前奏、Aメロ、Bメロ、間奏、Aメロ、Bメロ、エンディングの2分ちょっとの短い曲で、KeyはDかな。AメロとBメロを別の曲で思いついて、後から繋げたかな?って感じもあるのですが、AメロのG、D、G、D、で流れる平坦さが、この曲の肝であるBメロの言葉put it there」をより浮き立たせているとも思います。ここのコードはBm A G D A Gです。Bm が効いてますね〜。



その肝である言葉、「put it there」、コレって、ポールのお父さんの口癖だったそうです。


♪Put it there if it weighs a ton 


〜 難問にぶち当たったら、ひとまず横に置いてごらん〜


くらいの意味のようです。なんか、その無責任さがむしろホッとさせられるし、片意地はることはないんだよ、一回頭を冷やしてごらん、と言われてるような気がします。お父さんの人柄もなんとな〜く浮き上がってきますよね。ほのぼのとさせる良い曲だなぁと思います。


さて、発売翌年の1990年、ついにポールはビートルズ以来の来日公演を果たします。ツアー当時は、確か新アルバム名から「Flower in the Dirt ツアー」と言ったと思うのですが、世界ツアーの一環で東京ドームでも何日かやってくれました。


私、行ったんですが、まぁ〜こんなに興奮したライブ、ありませんでした。もう、空前絶後、狂喜乱舞、言葉にできない素晴らしさ、感動の嵐でした!


もう、ありえないと思っていた、アビーロードのメドレーを始め、ビートルズの大ヒットナンバーのオンパレードだったのですから!それに加えてウイングスもですよ!信じられない夢心地の時間でした!

勿論、「Put it There」もやってくれました。


それまでポールは、ウイングス時代を含めてビートルズナンバーをライブでやったのって一回くらい「Yesterday」があっただけじゃないかなぁ。録音盤だと「ヤァ!ブロード・ストリート」で『ロング・アンド・ワインディング・ロード」他何曲かようやくやり始めていたので、ポールの気持ちの変化が起こり始めたタイミングだったのだと思います。


写真は東京ドームで買ったツアーパンフです。家から発掘しました。懐かしー!この時、ポール48歳なんですね、全然わかいじゃん!リンダも参加しています。










ついでにお話しすると、2013年のツアーも、京セラドームに行きました。この時もビートルズナンバーを沢山やってくれました。


ただ、インパクトは1990年の時ほどではなかったなぁ。この時はポール71歳。 観客もシニアが多く、トイレが近いのか😅😅、演奏中歩く人が多く落ち着かなかった記憶があります。でもこれも素敵な思い出です。







ポールは、年内にビートルズ最後の曲を発表すると話しています。多分最新の技術を駆使したものとなるのでしょうが、ポール曰くジョン、ポール、ジョージ、リンゴの、4人の演奏であることは間違いないと説明しているし、メチャクチャ期待感が高まります!

以上です。