ちょっといつもと趣の違う選曲なのですが、
1978年公開のミュージカル青春映画
「グリース」の大ヒットサントラからの
シングルです。
歌ってるのは、言わずと知れたオーストラリア出身、世界の歌姫、オリビア・ニュートン・ジョンと、映画の相手役で共演している、当時「サタデーナイトフィーバー」で一躍時代の寵児に躍り出たジョン・トラボルタで、まさに乗りに乗ったゴールデンコンビによる大ヒットデュエット曲です。
この当時、私は中学生だったのですが、オリビアは田舎の中坊でも知っている洋楽ポップスのスター中のスターで、直近では「ジョリーン」がヒットしてたかな、ファンも多かったです。
なので、この映画への期待は大きかったのですが、
逆に、「オリビアって30超えてるのに高校生の役やってんだよな、ちょと無理があんじゃね?」
みたいな話を友達と生意気にも話してたことを思い出します😅。
さて、最近、この曲を思い出させてくれたのは、SPOTIFYの番組「レイニー先生の今日から役立つ英会話」のレイニー先生のお話からでした。先生もこの映画、大大大好きだそうです。
「グリース」は、生まれて初めて友人にテープに落としてもらった映画のサントラ盤でした。中でもこの「愛のデュエット」と、オリビアの「愛すれど悲し」「ROCK'N ROLL PARTY QUEEN」「WE GO TOGETHER」なんかが特に好きでしたね。
ところで、この映画、実際楽しい映画だし、音楽もいいし、二人のスターの共演という話題性も華もありファンが多いと思うのですが、私の場合惹かれる理由に、劇中ラスト近くでのオリビアの変貌にとくに惹かれたのではないかと自己分析しています。
その頃少年マガジンに連載していた原作:梶原一騎、作画:ながやす巧の「愛と誠」が僕は大好きでした。この漫画の主人公は、早乙女愛と大賀誠です。愛は大財閥の令嬢、誠は一匹オオカミの超不良です。
愛は、大財閥のお嬢様なのに、筋金入りの不良で生まれも育ちも全く自分と違う大賀誠を愛してしまいます。それこそ命がけで愛してしまいます。当の誠も最初はそんな愛を疎ましく思っていたのですが、その無償の愛に徐々に惹かれていきます。が、悲しい結末が待っているというストーリーです。
これに対してグリースは、も〜お花畑感満載です。映画のラスト近くでは、お嬢様だったオリビアが、不良のトラボルタに寄せて、彼お気に入りのアメリカ風スケバン😅の格好をしてトラボルタを大いに喜ばせ、二人の絆と相互理解と愛情がとても深まったことを表現しています。
ああ、単純にお互いひかれあい、恋愛し、しかも彼女は自分色に染まっていく、ああ、なんて素敵な世界なんだ、「愛と誠」とは全然違うじゃないか。。
憧れちゃうなぁ。。こうでなくちゃなぁ、青春は!
と、思い込んじゃったようです😅。
そうです、ここには、愛を陰で慕い続ける岩清水君の名台詞「君の為なら死ねる!」のような悲壮感は微塵もない、青春の素晴らしさを謳歌する若者を徹底して描く作品になっているのです。
岩清水君です。↓↓↓
「グリース」に拍手喝采を送ったのは、こんな自分の中のご都合主義があったからなんじゃないかな。
し、し、しかし現実の高校生活には、200%「グリース」の世界は存在しないのでしたけど😅😅。。まあ、いっか。
以上です。