先日1113()J2ロアッソ熊本がJ1参入PO決定戦で激闘の末、京都と引き分け、惜しくも昇格を逃しました。熊本の選手は勿論、フロント、チームスタッフ、サポーター含めた関係者の方々の口惜しさときたらそれはもう言葉にできないものがあったと思います。


ところで私、以前熊本に仕事の関係で4年間住んでいたことがあり、今でも熊本についてはとても親近感を持っています。


熊本での生活は良い思い出しかありませんし、本丸御殿再建の為の一口城主になったり、熊本地震の時も城主としての口数を増やしたりもしました。焼酎は今だに「白岳しろ」しか買いませんし😅、熊本愛は今でも持ち続けています。


私は今は出身地である清水エスパルスのホームタウン、静岡に住んでおり、勿論エスパルスのサポーターでもありサッカーには関心が高いのですが、熊本に住んでいた時は、まだロアッソ熊本ではなくロッソ熊本がようやく立ち上がった頃で、確か試合も総合運動場に見に行った覚えがあります。


その頃はまだエスパルスもJ1オリジナル10の強豪で、タイトルも天皇杯など幾つか獲得していました。まあ、静岡県民としてはサッカー先進国、サッカー王国としての自負があったので、まだ産声を上げたばかりのロッソ熊本に対しては「そうですか。まあ、道は険しいだろうけど頑張ってくださいね。」みたいな余裕をかました気分だったものでした。


そうこうしてると、何と元磐田の藤田俊哉さんがロッソ熊本に来ることになりました。藤田俊哉さんは、名門清水市立商業(妻の出身校でもあります)OBにして元日本代表、磐田のレジェンドです。その際も「そうですか、是非藤田さんを中心にレベルアップを図ってくださいね」といったやはり上から目線の気分を抱いたものでした😅


しかしどうでしょう。隔世の感があります。エスパルス、磐田の静岡県勢2チームが揃ってJ2に降格となり、一方でロアッソ熊本はあと一歩でJ1昇格のところまで辿り着いてきたのです。多分エスパルスが入れ替え戦に回っていたら勝てなかったと思います。


熊本は京都を相手に諦めず最後までひたむきなハードワークで戦うサッカーの本質を見せてくれました。それに対してエスパルスも磐田も最後まで全力を尽くして戦いましたけど、何か執念というか絶対負けたくないという強い気持ちの面で劣る、降格やむなしと感じられてしまうチームとなっていたような気がします。


話は変わりますが熊本って、本州の人間が思ってる以上に九州の雄だと思います。確かに福岡県は経済を中心に色んな意味で九州で最も存在感がありますが、そもそもは新興勢力であって、熊本こそが伝統的に政治、軍事の中心であり九州のリーダーでした。国の出先機関で今も熊本にあるものもあったし、また教育、スポーツもしっかり根付いてる感があります。


そんな熊本ですが、熊本に東京から引っ越してきた時、通勤の為家を出て近所を道を歩いてると小学生がみんな「おはようございます!」と元気に挨拶をしてきました。


私はとてもびっくりしたのと同時に、「オレは日本の中心にして大都会の東京から来た都会人なんだぜ」みたいな見当違いの思い上がりがあったのですが、小学生の元気な挨拶によってガラガラと音を立ててその汚れた勘違いの心は崩れ去ったことを思い出します。


なんて自分は愚かな考えだったんだろう、ここで暮らす人たちから色々吸収させてもらわなければ。。との思いを強くしたことをよく覚えています。


他にも色んな思い出が熊本にはありますが、エスパルスがJ2に降格したのを機に、試合観戦を兼ねてまた熊本の地に足を踏み入れようと決心しました。2016年もエスパルスはJ2で戦ったのですが、仕事が忙しかったことに加え何より熊本地震の影響が大きく、熊本には行けてませんでした。


来年はエスパルスもロアッソ熊本も揃ってJ1に上がることを期待しないではいられません。但し、熊本も清水も過去の軌跡に捉われず、1チャレンジャーとして、とにかくひたむきに上を目指していくことを絶対忘れずに戦っていくことが何より大切だと思いますね。


熊本県出身の歌手についても少し触れておきますと、演歌勢が強い印象です。


八代亜紀、石川さゆり、島津亜矢、原田悠里、そして大御所、水前寺清子などそうそうたるメンバーです!しかし森高千里も忘れちゃいけませんね。

以上です。