さてこれを飲んでいたのは10日以上前です。(飲み終えたのが)

Bourgogne Aux Argillieres 2021 Nicola Faure


380本中の5番目です。



酸味とベリーの香味がしますが未だ開いてはいないようです。でも昨年飲んだ2020の方が固かったイメージです。2021の方にはすでにスパイシーさがあります。翌日になるとスパイシーさはありますが、酸味が穏やかになってきました。更に2日ほど放置しておくと果実味が消えてドライなタンニンが感じます。

更に2日ほど飲みましたが何も変わらずタンニンの渋味が喉に引っかかります。

そして開けてから7日目。最後のグラス1杯になりました。最初はやはり渋味が強く感じます。しかしちびちびと飲んでいると、タンニンが渋味だけでなく土のニュアンスを感じ、甘味も感じる様になってきました。ようやく飲んでも美味しく感じるレベルになったようです。

かつてレストランで91年のドメーヌルロワのニュイサンジョルジュオーザローを飲んだ時の事を思い出しました。そこのお店で飲む前に自宅で同じワインを飲んだ時にしなやかでふくよかな果実味をたたえていてとてもおいしかった事があるのでそのレベルを期待しました。でもお店で飲んだルロワは果実味は全く感じず代わりに乾いたタンニンが口一杯に飛び込んできたのでした。状態には問題がなかったのですが、余りにも味わいの違いに驚きを隠せませんでした。


今回は同じボトルを時系列的に飲む事で同じような経験をしました。



この経験から2021はやはり2018や2019、そして2020ほど熟した果実味はなく酸味やタンニンが感じるワインだということと共に造り手によっては飲み頃になるには時間がかかるという事です。

そしてニコラフォールのような造り手のワインを飲む時は今飲むとしたらレストランでは良さが出ないうちに終わってしまうので一人で家飲みをお勧めします。

2018を筆頭にいつ飲んでもそれなりにおいしいVTが続きましたので2021は過小評価されがちなクラシックな年だと思います。