さてこの日は毎年(全量)購入させていただいている酒屋さんから到着したワインを検証飲みです。
全量と言っても各キュベ1本か2本ですが。
Nicolas Faure Coteau Bourguignos mes Gamays 2021
総生産が160本のうちの 5本目。
一口飲むと酸を感じます。2020が酸よりも果実味をストレートに感じたのに比較してですが。2020は
熟したフェノールゆえだからでしょうか?ガメイに感じるあのキャンディぽい甘みは皆無でまるでピノのようなベリー系の甘みを感じました。
2021はそこまで凝縮してはおらず、悪く言えばほん僅かに水っぽさを感じました。これは天候不順により収量が激減してことによるものの様に感じましたが抜栓して30分ほど経つと、ベリーの甘みが開いてそこにこなれたタンニンをバックボーンに感じる素晴らしいワインに変わっていきました。
全生産量162本の内5番目。
グラスをスワリングするとベリーの香味が鼻を捉えて離しません。それは2020をほぼ一年前に飲んだ時とはやや異なる味わいです。どことなく感じるはガメイだろうということが分かるからです。それから1時間程すると、酸が弱くなってきました。
翌日、翌翌日とテースティングを繰り返しましたが、酸は戻ってはきませんでした。
2021年は確かに言われているように難しい年だったように感じました。
2018から3年間は酸の低度の違いはあるにせよ熟したブドウが出来たので、VTの個性の違いはあるにせよおおまかに言うといわゆるヴィンテージの年と言われる大ぶりな年でした。
それに対して2021は収量も減り造り手の技量が問われる年だと思います。
2021は優良な年とも言えないですし、このガメイを飲んだだけですが、熟成は早く感じます。
よく言われるクラシックな年、テロワールの年とでも言うのでしょう。
さて実はこのワインを飲んでから直ぐに
Bourgogne aux Arigillieres を飲んだのでそのコメントも載せようと思っていましたが、事情によりしばらくブログが書けないかもしれないのでここまでにします。