デュジャックは最近では2018を飲みました。(と言っても一年ぐらい前だったと思いますが)

そしてこの日は2019を検証飲みをしました。


MOREY ST.DENIS  2019 Domaine DUJAC

2019では最近ではフーリエの2019ACブルを飲んでいます。

ブルは4日目がベストでしたが、村名のコレは4日目でも未だ充分バランスは取れてはいませんでしたが。


開けたてはミネラル風味がキッチリと出ています。まさにロッシュとでも言うべき白い岩のイメージです。

そして翌日になると酸が綺麗に感じます。でも次第にタンニンも感じます。3日目になると果実味が感じられます。ベリーの香味やチェリーの風味がでてきました。

そして4日目になるとボディのしっかりとしたところと果実味がようやくバランスをとてきたかなという感じです。

でもここでタイムアウトです。飲み切ってしまいましたので。


2019は確かに2018よりも酸がしっかりとしています。そして村名らしく熟成にはACブルよりも時間がかかる作りです。なぜ分かるかと言うと最後まで酸がしっかりとあってそれと負けない果実味とタンニンがあるからです。

2018は既に飲み頃のワインが多いのは酸が弱いからでしょう。一方、2019は酸がしっかりとしているために熟成に時間が必要となるからです。そして更にヒエラルキーに応じてもともと持っている情報量の違いが熟成の年月を決めます。


そういう点で最初に述べた、村名はまだバランスが取れていないというコメントになるのですが、美味しくないと言っている訳ではありません。最後にあたりは、タンニンが丸みを帯びて果実味としっかりとしたストラクチャーを形作っているとても単なる村名とは言えないワインに感じられたからです。

さてこれを書いているころにはニコラフォールの2021を飲み始めている頃です。2021は収穫量が過去44年間にうちで一番少なかった年との事です。さてどんな年なのでしょうか?