昨年の飲み比べです。昔を知っている人からすると大変身したと話題のクロード・デュガです。

2018を先に開けて3日間かけて飲んで、そして同じく3日かけて2020を飲みました。

2018はこのVTらしい上に開放的なニュアンスがあり、その上で果実味が噛めるが如くしっかりと感じました。

翌日になると、初日よりも情報量が増えてきました。少しコクが出てきた感があります。3日目になるとその果実味が少し引っ込んで来ました。代わりに果実味の背後にあった酸が出てきました。タンニンも滑らかですね。なかなか美味しいワインです。


一方で2020は上に伸びるかのような酸が心地よいです。そしてその背後から果実味が出て来る感じです。これは昔飲んだブルゴーニュのワインのタイプです。昔のブルゴーニュは先ず酸味を感じました。今ブルゴーニュを飲んでいる人からすると酸っぱいという感じでしょう。でも暫く寝かせるとタンニンが甘やかになってきてバランスが良くなってきたものです。

個人的には2020は1990年に似たVTだと思います。タイプ的には違いますが88、89、90に匹敵する18〜20のワインだと思います。(3年連続良いVTという意味です)やや黒系のベリーの香味にスパイシーさが感じるこのワインは明らかにワンランク上のワインです。昔飲んだデュガよりもエレガント系に寄っています。それは酸味と、アルコール度数が余り高くないことから感じるものだと思いました。ここのワインの村名以上を寝かせて飲んでみたくなりますね。