〈この記事は2018/8月にアップしたアメンバー限定の記事です。今から思うと何故限定記事にしたかはわかりませんが。この時飲んだニェロンの96バタールは今までに飲んだ中では1,2位を争うものでした。これに匹敵するにが3年程前に飲んだ90ルフレーブのそれでした〉
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久しぶりの訪問です。
menu degustation を頂きました。
写真はありませんが、スタートにはお店からボトルで、
Gosset Grand Reserve
非常に暑く蒸した夜なのでMLFをしていないシャンパンの切れを求めました。この手のシャンパンは飲み頃を誤ると酸の直進性がいやらしくなりがちですが、恐らくお店である程度寝かせていたのでしょう。
熟成さとバランスのとれた酸が心地よく響きます。
アミューズを3品頂いたところで
Vranken La Demoisell tête de cuvée 1979
左がヴランケン、右がゴッセです。
まず鼻腔に品のあるモカの風味が飛び込みます。それと同時にブーケには鼈甲飴の甘い香りも感じ取れます。
そして驚くべきことに、細かい泡がしっかりと残り、そしてヒネ感は全くありません。
時間が経ってもそのストラクチャーは揺るぎなく、ほんのりと甘みを口に残しながら透明感のある酸が、心地よくワインを支えてくれました。
客人と供に思わず唸ってしまいました。
さすがに素晴らしいシャンパンをお持ちですね、ありがとうございました。
これは酒石です。最近はあまり見なくなりましたが。
このワインはパーカーが99ポイントを付けたワインです。
でもこのVTはPre Moxが騒がれた年であり、検証したいと思っていました。
色が健全な色合いで、まだむしろエッジに薄く緑がかっているように感じるほどです。
口に含むとどちらかと言うと、シュバリエ的な凜としたストラクチャーを感じますね。でも尖っているわけではなく、ねっとり感のあるオイリーさもようやく出て来たという感じでしょうか。
白い花に熟したポワールの香味がありました。バタールにありがちなカリシャル感は皆無です。余韻は長く、力強く続くこのワインの飲み頃はまだ4,5年先だったかも知れませんが、今飲んでも99ポイントの片鱗を見せてくれる偉大なバタールであり、最近のワインには感じることのないカリスマ性を感じました。
Batard Montrachet 1996 Niellon
色彩々の春野菜と山菜を旨味ジュレと共に 自家製ベーコンのパウダーをアクセントに
鮎のクルスティアン 胡瓜と生姜のコンディメント 蓼と緑胡椒のソース
新潟産 八色椎茸をタルト仕立てにラルドの薄いベールで覆って
島根産 カサゴのポワレ スパイスの香るソースを添えて
Morey st.Denis clos de la Bussiere 1983 Roumier
色は引き込まれるような妖艶さを感じます。
開けたては僅かに還元的。しっかりとしたタンニンがありますが、透明感もあります。
ようやく堅いタンニンの鎧を脱いできたという感じでしょうか?おそらく、若い時は頑ななワインであったろうことは想像に難くないです。
ボトルがトップからミドルに向かうにつれて果実味がだいぶ出てきました。重心はやや低めですが、それがこのワインに落ち着きと風格を与えてくれます。
ルーミエはやはり若いうちではパワフルさが目立つので、ある程度熟成させてこそ真価が発揮されると思いました。貴重なワインをありがとうございました。
シャラン産の鴨 蜂蜜風味(のような料理でした。)
デザート2品。
実は残念なことに、最近こちらのお店は持ち込みを禁止にしたそうです。
どうやら非常識なお客さんがいるのでしょうか?
今回は特別に対応して頂きまして、ありがとうございました。