こんばんは、Take Jazz Easy です。


ご無沙汰してしまいました。


私は、普段は、「down beat」というジャズ喫茶(ジャズバー)に行っていて、以前にも書いたように、「いらっしゃいませ」と、「ありがとうございました」を言って下さるので、とても気分がよいのですが、時間の都合で、暇をつぶすために、すぐ近くの「ちぐさ」に、久々に、行ってきました。


その時のことを、書こうと思います。



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飲み物を注文して、しばらくすると、マスター(恐らく、私の知りうる限りでは、名物おやじの先代マスター(故人)の御嬢さんのご亭主)が、客も少なかったので、リクエストブックを持って、私の席まで来ました。


私は、直感で、「Stan Gets & Bill Evans」をリクエストしようと、入店前にインスピレーションが働いていたので、それをリクエストしました。


ジャズ喫茶では、レコードでしたが、一応、CDの方も、載せておきます。


スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス+5/スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス
¥1,995
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(中古とかしかありませんので、私の紹介料は抜きに、ご紹介します。サックスと、ピアノの、白人の(この表現はあまり好きじゃありませんが)二大巨星の競演ということで、一聴の価値ありです。ご試聴頂けるようですので、試聴だけでも、是非)


それで、マスターが選んだ、ホレス・シルヴァーかなんかの、「聴けば思い出す」という感じの、いわゆる「名盤」の後、私のリクエストした、上記のアルバムがかかりました。


このアルバムには、「仕掛け」があって、メロウな感じの演奏が続いた後、リクエストしたA面の最後に、「ファンカレロ」という、ゲッツもエヴァンスも激しくぶつかり合う演奏があるということを、承知の上で、リクエストしました。それが奏功して、硬軟よく使い分ける、最高の演奏を聴くことができたのですが、その後が、問題でした。



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次のリクエストが、ソニー・クラークの、「クールストラッティン」の、しかもA面という、あまりにも、ジャズを聞き極めた人の集まりにしては、初歩的なリクエストだったというのは、大目に見てもよいのですが、(もっとも、私は、そのアルバムに変わって、すぐ店を出ましたが)、問題なのは、マスターの対応!


ダウンビートと違って、こちらがお金を払って、マスターと店員の女性にお辞儀して店を出るのに、向こうは、何の反応もなし!言葉も、お辞儀も、何も全くありませんでした。


それが、全ての客に対してなら、まだしも、私が「若い」という理由だけで、接客に差別が生まれていたのです。


具体的には、年配のお客さんの入店時には、マスターも、丁寧に、笑顔を作って、お辞儀をして、挨拶して、それはそれは丁重なのですが、「若造に何が分かる!」というのが、当時店にいた、唯一の「比較的若い」というか、「年配ではない」私に対する明らかな対応でした。


日本は、儒教の影響で、年長者を尊ぶ習慣が残っていますが、ジャズという、「音で勝負」の世界で、「あれはないだろう・・」というのが、私の率直な感想です。


もう一言言わせてもらえば、他のジャズ喫茶、ジャズバーが、一度は店を閉めた「ちぐさ」の復活を応援していても、あんな接客では、他力本願に、延々と頼らざるを得ないと思います。


通称「日本一のジャズ喫茶」の、「ベイシー」は、もっとひどかったですが、「日本最古のジャズ喫茶」の、「ちぐさ」が、あの体たらくというのは、本当に、がっかりでした。


だって、具体例を挙げれば、「帝王」マイルスだって、若手をどんどん起用して、育成したでしょ?「若いのにジャズを理解しているような顔をしているのは生意気だ」というのは、儒教文化を逆さどりした、倒錯もいいところです。


というわけで、私は、「ママさんの笑顔に癒される(笑)」、down beat にこれからも、折に触れ、伺おうと思っています。


人を批判することは、個人的に、好きなことではないのですが、ちょっと、今回は、あまりにもひどかったので、書かせて頂きました。


読者の皆さん、そして、たまたま、この記事を目にした方、是非、「down beat」(所在地、横浜、花咲町)に、いらしてください。リラックスできますよ!


というわけで、「若年者リスナー差別」の横行する、旧態依然のジャズ喫茶界について、一言言わせて頂きました。


それでは、また!


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