皆様、こんにちは。春から夏に移り変わる季節だというのに、寒暖の差が激しかったり、突然、天気が崩れたり、今年は、何か、気象がおかしいですね。
果たして、猛暑となるのか、冷夏となるのか、全く見通しが付きません。
読者の皆様も、気象の異常で、体調を崩されないよう、くれぐれもご自愛下さい。
それでは、今回は、私が最も敬愛する、ジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンス(Bill Evans)の、最晩年の作品を取り上げようと思います。
まずは、こちらのブルーレイDVDから!
- ビル・エヴァンス ザ・ラスト・トリオ・ライブ’80(完全版) [Blu-ray]/出演者不明
- ¥6,090
- Amazon.co.jp
(実売は、5432円で、現時点で発送可能な在庫はないようで、上記リンクをクリックして頂ければ分かりますが、6~10日以内に発送ということです。また、「出演者不明」という自動表記になっていますが、れっきとした、ビル・エヴァンスの、ラストトリオの演奏ですので、ご安心下さい。お求めの際は、上記リンクより、アマゾンにアクセスの上、ご購入頂けると、幸いです。また、演奏者については、念のため、上記リンクより、アマゾンでご確認なさるのも、宜しいかと存じます)
(ちなみに、上記の作品は、ブルーレイですので、ブルーレイ対応の機器をお持ちでないと、ご覧頂けません。その点、ご注意下さい。)
それで、このDVDの内容なのですが、エヴァンスの死の一か月前のライブ(エヴァンスが亡くなったのは、1980年9月15日で、このDVDは、1980年8月の、ノルウェイのモルデでのライブです)で、エヴァンスファンなら、必携のDVDかと存じます。
アマゾンの上記作品のレビューは、高評価と低評価に分かれていて、私も、買う前に迷ったのですが、実際に買って鑑賞してみて、充分に、自信を持ってお勧めできる一枚だと思います。(現に今、DVDをテレビにヘッドホン(ゼンハイザーのHD-380PRO)ををつないで、聴きながら書いていますが、音質も、画質も、もっと上を求めればキリがないですが、充分に観賞に耐えうる、貴重な記録です)
このDVDは、全部で、100分の収録時間で、曲名を以下に載せておきます。
1,Re:Person I Knew
2,Tiffany*
3,Polka Dots and Moonbeams*
4,Theme from MASH*
5,My Romance*
6,I Loves You Porgy*
7,Up With The Lark*
8,Days Of Wine And Roses
9,You're Story (注:多分「Your Story」の誤りだと思いますが、一応、 DVDの裏面の表記通りに書きました)
10,Nardis
11,But Beautiful*
12,Interview
特典映像(フォトムービー Knit For Mary F)*(演奏の映像はなく、スライドショーのような写真の移り変わりと、音声のみの、ボーナストラックとなっております。)
それで、「*」のマークが付いているのが、初収録曲、というふうにDVDの裏面に表記があります。
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パーソネルは、Bill Evans (ビル・エヴァンス)がピアノ
Marc Johnson (マーク・ジョンソン)がベース
Joe LaBarbera (ジョー・ラバーバラ)がドラムス
となっております。エヴァンスファンならご承知の通りの、ラストトリオです。
ちなみに、画像は、4:3で、ワイド液晶テレビで見ると、左右が若干空くのですが、私は気になりません。ただ、レビューにもあるように、「ブルーレイにする必要があったのか?」と言う点は、同感です。
それにしても、エヴァンスの生演奏が聴けない今、私のようなエヴァンスファンにとっては、このDVDは、本当に、宝物以上の価値がある作品です。
エヴァンスの、一か月後の死を全く予感させない、パワフルな演奏と、マーク・ジョンソンのベースの演奏の映像と、ジョー・ラバーバラのドラムスの演奏の映像と、三者を同時に映し出す映像と、どれを取っても、本当に、素晴らしい作品です。
完全に取扱い終了になる前に、特に、エヴァンスファンの方は、早目にご注文なさることを強くお勧めします。
レパートリーを見ても、エヴァンスが晩年に好んで演奏した曲が目立ちますし、実際に今、演奏を聴いていても、「晩年のエヴァンスだな」と、映像を観なくても分かるくらい、演奏手法が、晩年の彼独特の演奏になっています。
私は、エヴァンスのライブにもう行けない現実(涙)を考えた時、このDVDに出会えたのは、本当に、奇跡であると同時に、天からの賜物だと思っています。
今、エヴァンスの顔がドアップになっていますが、やはり、音だけでなく、実際にその場にいるような臨場感を感じさせてくれるこのDVDは、本当に、貴重です。
くどいようですが、「完璧」な、音質、画質を求める方には、多少物足りないのかもしれませんが、充分に、観賞に耐えうる音質、画質だと、一購入者として、私は思います。全く、観賞していて、フラストレーションもありませんし。
エヴァンスファンの方は、上記リンクより、「とにかく急いで」(笑)注文なさって下さい(冗談じゃありませんよ、本気です)
インタビューに答えるエヴァンスの様子も、非常に好感が持てますし、ジャズの歴史の中でも、貴重な記録だと思います。
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それで、タイトルに、CD-BOXという語句も書きましたので、そちらの方も、ご紹介させて頂きます。
まずは、こちら!
- Last Waltz: Final Recordings Live/Bill Evans
- ¥10,369
- Amazon.co.jp
(実売は10500円で、残り在庫2点です。お求めの際や、詳しい作品情報をお知りになりたい方は、上記リンクより、アマゾンにアクセスなさって下さい)
こちらの方は、エヴァンスの公式の演奏の録音としては、本当に、最後となる、8月末から、9月7日、8日位までの、キーストンコーナーというジャズクラブでの演奏の録音なのですが、これも、エヴァンスファンには、欠かすことのできないCD-BOXだと思います。
アナウンスメントや、観客の拍手なども入っています。音質的には、「完璧」とは行きませんが、エヴァンスの最期を聴きとどけようというオーディエンスには、充分すぎるほど、アピールする、一生物の作品だと思います。
パーソネルは、もちろん、上記のDVDのパーソネルと同じ、ラストトリオのメンバーです。
ちゃんと、収録されたライブの日付や曜日も、CDに書いてありますし、全部で8枚組のCD-BOXなので、枚数を考えると、馬鹿みたいに高くはないと思います。(本当は、五千円くらいだったらいいのに、と、私も、個人的には思いますが(笑))
こちらは、上記のDVDとは異なる、MILESTONEという、レーベルが出しています。
今、一枚目を聴きながら書いていますが、ヘッドホンを通して聴こえる音は、どれも、優しく、力強く、本当に、エヴァンスの凄さが伝わってきます。
全部で8枚なので、逐一ご紹介できませんが、試聴用に、国内版も載せておきます・・と書きたいと思ったのですが、国内版の方も、ご試聴頂けないようなので、私のジャズ愛と、エヴァンスを敬う気持ちと、この耳を(笑)、信用して頂く他はないと思います。
私は、エヴァンスのCDは殆ど(レア物を除いて)持っているのですが、意外と、このCD-BOXなんかは、盲点で、エヴァンスファンの方でも、まだお持ちでない方もいらっしゃるのではないかと思って、ご紹介した次第です。
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もう一つのCD-BOXはこちら!
- Consecration/Bill Evans
- ¥10,369
- Amazon.co.jp
(実売は10000円で、残り在庫6点です。お求めの際は、上記リンクより、アマゾンにアクセスなさった上で、お買い求めいただけると幸いです。)
今、既述の「Last Waltz」、と「Consecration」が、同じキーストンコーナーの昼と夜、どちらがどっちかを確認しようと思って検索したら、2009年11月の私のブログ記事がトップの方に出てきて、懐かしさがこみあげてきました。3年前にも、短文ながら、取り上げてはいたんですね。自分で書いたものを忘れていました(苦笑)
私が、ネットで当時調べた情報によると、昼の部が「Last Waltz」で、夜の部が「Consecration」のようです。
今、「Consecration」の8枚目の9曲目、つまり、文字通りの、「最後の曲」であり、「最期の曲」を聴きながら書いていますが、麻薬の影響も、身体の深刻な状態も、微塵(みじん)も感じさせない、まるで、切腹する前の戦国時代の武将のような、冷静で、平常心を維持しての、演奏で、本当に、何度聴いても、心が豊かになります。
こちらも、8枚組ですので、在庫が切れて、プレミアが付く前に、お買い求めなさった方がよいかと、老婆心ながら、思います。
ちなみに、こちらも、レーベルはMILESTONEです。
残念ながら、こちらの方も、国内版も、ご試聴頂けませんし、在庫が切れて、プレミアがついてしまっていますので、記事には載せません。
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それで、エヴァンスファンなら知っている、「ファッツ・チューズデイ」というジャズクラブでの、「キーストンコーナー」の後の、本当の、正真正銘の最期の録音が出た(!)という評判が立ったのですが、ジャズを冒涜するような、偽物だったという、もっぱらの評判のCDがありますので、「絶対に買ってはいけないCD」である、そのCDも、載せておきます。
- Very Last Performance/Bill Evans
- ¥1,325
- Amazon.co.jp
(私は、「ついに正真正銘の最期のアルバムが出た!」と思って、2枚も買ったのですが、騙されました。絶対に、このアルバムだけは、買わないでください!!!)
買って頂きたくないものを載せるというのも変な話に聞こえるかもしれませんが、私や、他のエヴァンスファンのような、「レーベルに裏切られた」思いを、読者の皆様には、絶対に味あわせたくない、という非常に強い憤りと、本物のジャズを尊ぶ気持ちから、敢えて、「重大なお知らせ、警告」として、書きました。
以上で、大体、今日書きたかった内容は書き終えたのですが、ブルーレイを観賞する環境をお持ちでない方のために、「完全版」のブルーレイではない方も、一応ご紹介して、筆をおきたいと思います。
通常のDVDは、こちら!
- ビル・エヴァンス ザ・ラスト・トリオ・ライヴ’80 [DVD]/出演者不明
- ¥3,990
- Amazon.co.jp
(実売は2968円で、残り在庫2点です。4曲しか入っていないようですし、私は持っていないので、コメントは差し控えますが、レビューは好評なようです。一応、念のため、載せておきました)
私事を言うと、CD-BOXは両方とも持っていたのですが、ブルーレイの方のエヴァンスの最期のDVDの存在に気付かず、あわてて買ったので、そんな訳で、ブルーレイDVDの方も、CD-BOXも、残り在庫が少ないことに気付き、エヴァンスファンの皆様に、早くご紹介せねば、と思って、取り上げた次第です。
今回は、普段のような、「音を言葉に翻訳する」文章ではありませんでしたが、是非とも、ジャズ界の最大の偉人の一人、ビル・エヴァンスの最期の雄姿を、ご覧になるなり、お聴きになってみて頂きたいと思います。
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今回も最後までお付き合い下さり、誠に有難うございました。
追記:エヴァンスのラストトリオのドラマーの、ジョー・ラバーバラ(ジョー・ラ・バーベラ)が来日します。私は、もう、チケットを予約しました。
ロザリオ・ジュリアーニ・カルテット名義での来日公演で、2012年9月21日(金)に、横浜・かなっくホールで、18:30開場の19;00開演です。
ロザリオさんは、イタリアNO.1のアルトサックス奏者で、初来日とのことですが、ご興味がおありの方は、ネットで検索なさってみて下さい。
それでは、また!