さて、今回は、何と言っても、クリスマスということで、めでたくて、威勢のいい音楽をお届けしようと思って、思案したのですが、イエス・キリストと、「復活」つながりで、「Basie Is Back」を選びました。(復活祭が別にあるのは知っていますが、ちょっとした遊び心です)
ジャケットはこちら。
このアルバム、カウント・ベイシーが指揮しているわけではないんですね。ご購入をご検討の方は、その点、ご留意ください。
カウント・ベイシーは、1984年に亡くなっていますから、2005年に録音されたこのアルバムを指揮できるはずがないですよね。
それにしても、リーダーであったカウント・ベイシーが亡くなった20年後でも、(今でもそうですが)オーケストラが続いていること自体凄いし、サウンドや理念がしっかり継承されているというのは、もっと凄いことだと思います。
とにかく、古き良き時代を想起させる、ビッグバンドのパワー全開というこのアルバム、ヴォーカルも時折入って、最初から最後まで、カウント・ベイシー・オーケストラらしく、スウィング感が抜群です。
仙台でのライブ録音で、拍手の音も入っており、臨場感溢れる演奏が楽しめます。
私は、ビッグバンドは、あまり聴かないので、久々に聴いたのですが、気分がいい時や、おめでたい時には、ビッグバンドの、音が押し寄せてくるような、こういう感じも、いいですね。
桑田佳祐さんが、かつて、テレビの番組で、「音楽は、楽しい宴だ。そこに、苦労とか、挫折とかの付加価値を自分はつけたくない」という趣旨のことを仰っていましたが、正に、このアルバムは、カウント・ベイシー・オーケストラ結成70周年記念ということで、70年間、大変な苦労もあったことでしょうが、そんな陰は、微塵も見せない、徹底的に、聴衆を魅了し、嫌な事を全て忘れさせてくれる、そんなアルバム、演奏です。
観客の拍手や歓声が、それを見事に物語っています。
カウント・ベイシーは、「Atomic Basie」という有名な作品で、原爆のきのこ雲をジャケットに使っていて、私は、そういう感性がどうも気に食わなくて、ちょっと敬遠していたというのと、私が私淑している、ベイシーのマスターの名付け親(あだ名)ということで、「下手な記事は書けない」というプレッシャーがあったので、先延ばしにしていました。
しかし、一作品のジャケットだけをして、そのアーティスト全体を評価するというのも、狭量すぎるかな、と思ったり、クリスマスということで、無礼講というわけでもないですが、そんなに、ベイシーのマスターに遠慮することもないかな、と思って、今回、初めて、カウント・ベイシー・オーケストラを記事にした次第です。
指揮者は、このオーケストラで、50年位トロンボーンを吹いていた、ビル・ヒューズという方だそうで、ドラムスは、ブッチ・マイルスという、ビッグバンドのドラムスでは有名な方を迎え、ヴォーカル(八曲目の「Body And Soul」と、九曲目の「Lover Come Back To Me」のみ)に、メルバ・ジョイスという女性シンガーを迎えています。
一曲目が、カウント・ベイシー・オーケストラの十八番の「Corner Pocket」で、最後が、このオーケストラの演奏で昔から有名な、「April in Paris」ということからも、「正統な後継者たち」ということを印象付けられます。
とにかく、楽しくて、ノリがよくて、スウィングしていて、それでいて、懐も深い作品ですので、是非、一度、お聴きになってみて下さい。「これぞ、ビッグバンド。」という感を誰もが抱くであろう、名演奏です。
音質にこだわる方には、SACDハイブリッドの方も、一応、ご紹介しておきます。
SACDハイブリッド版は、こちら。
個々の楽曲の批評は書きませんでしたが、このライブ・アルバム全体を、コンサートに行ったつもりで、聴いて頂きたかったので、敢えて、そうしました。試聴は、SACDハイブリッド版(すぐ上の方)で、できますので、是非、ご試聴下さい。
今日も、最後までお読み頂き、誠に有難うございました。
昨日も書きましたが、もう一度だけ、「メリー・クリスマス!」
ジャケットはこちら。
- Basie Is Back/Count Basie
- ¥1,095
- Amazon.co.jp
このアルバム、カウント・ベイシーが指揮しているわけではないんですね。ご購入をご検討の方は、その点、ご留意ください。
カウント・ベイシーは、1984年に亡くなっていますから、2005年に録音されたこのアルバムを指揮できるはずがないですよね。
それにしても、リーダーであったカウント・ベイシーが亡くなった20年後でも、(今でもそうですが)オーケストラが続いていること自体凄いし、サウンドや理念がしっかり継承されているというのは、もっと凄いことだと思います。
とにかく、古き良き時代を想起させる、ビッグバンドのパワー全開というこのアルバム、ヴォーカルも時折入って、最初から最後まで、カウント・ベイシー・オーケストラらしく、スウィング感が抜群です。
仙台でのライブ録音で、拍手の音も入っており、臨場感溢れる演奏が楽しめます。
私は、ビッグバンドは、あまり聴かないので、久々に聴いたのですが、気分がいい時や、おめでたい時には、ビッグバンドの、音が押し寄せてくるような、こういう感じも、いいですね。
桑田佳祐さんが、かつて、テレビの番組で、「音楽は、楽しい宴だ。そこに、苦労とか、挫折とかの付加価値を自分はつけたくない」という趣旨のことを仰っていましたが、正に、このアルバムは、カウント・ベイシー・オーケストラ結成70周年記念ということで、70年間、大変な苦労もあったことでしょうが、そんな陰は、微塵も見せない、徹底的に、聴衆を魅了し、嫌な事を全て忘れさせてくれる、そんなアルバム、演奏です。
観客の拍手や歓声が、それを見事に物語っています。
カウント・ベイシーは、「Atomic Basie」という有名な作品で、原爆のきのこ雲をジャケットに使っていて、私は、そういう感性がどうも気に食わなくて、ちょっと敬遠していたというのと、私が私淑している、ベイシーのマスターの名付け親(あだ名)ということで、「下手な記事は書けない」というプレッシャーがあったので、先延ばしにしていました。
しかし、一作品のジャケットだけをして、そのアーティスト全体を評価するというのも、狭量すぎるかな、と思ったり、クリスマスということで、無礼講というわけでもないですが、そんなに、ベイシーのマスターに遠慮することもないかな、と思って、今回、初めて、カウント・ベイシー・オーケストラを記事にした次第です。
指揮者は、このオーケストラで、50年位トロンボーンを吹いていた、ビル・ヒューズという方だそうで、ドラムスは、ブッチ・マイルスという、ビッグバンドのドラムスでは有名な方を迎え、ヴォーカル(八曲目の「Body And Soul」と、九曲目の「Lover Come Back To Me」のみ)に、メルバ・ジョイスという女性シンガーを迎えています。
一曲目が、カウント・ベイシー・オーケストラの十八番の「Corner Pocket」で、最後が、このオーケストラの演奏で昔から有名な、「April in Paris」ということからも、「正統な後継者たち」ということを印象付けられます。
とにかく、楽しくて、ノリがよくて、スウィングしていて、それでいて、懐も深い作品ですので、是非、一度、お聴きになってみて下さい。「これぞ、ビッグバンド。」という感を誰もが抱くであろう、名演奏です。
音質にこだわる方には、SACDハイブリッドの方も、一応、ご紹介しておきます。
SACDハイブリッド版は、こちら。
- ベイシー・イズ・バック(紙ジャケット仕様)/カウント・ベイシー・オーケストラ
- ¥2,835
- Amazon.co.jp
個々の楽曲の批評は書きませんでしたが、このライブ・アルバム全体を、コンサートに行ったつもりで、聴いて頂きたかったので、敢えて、そうしました。試聴は、SACDハイブリッド版(すぐ上の方)で、できますので、是非、ご試聴下さい。
今日も、最後までお読み頂き、誠に有難うございました。
昨日も書きましたが、もう一度だけ、「メリー・クリスマス!」