さて、今回ご紹介するのは、著名なサックス奏者のデヴィッド・サンボーン(David Sanborn)のアルバムです。アルバムタイトルは、「Love Songs」

ジャケットはこちら。
Love Songs/David Sanborn
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それで、このアルバムは、「泣きのサンボーン」というあだ名すらある、デヴィッドが、超絶技巧としてのテクニックではなく、サックスの音色を自由自在に操るテクニックで、ラブ・ソングを次々と演奏していくのですが、アルバムコンセプトが一貫しているとも言えますし、やや単調とも取れます。

しかし、聞き流している分には、やや単調な感じが否めないものの、音を拾って、聴きこむと、彼が、いかに、マンネリにならないように、サックスの音色を工夫して、絶妙な、変幻自在の演奏をしているかが、よく分かります。

だてに、「泣きのサンボーン」のあだ名がついているわけではなく、本当に、優しくて、美しくて、心に沁みてくるサックスです。

そして、このアルバムで忘れてはならないのが、最後の曲「The Water is Wide」です。
このアルバムで、唯一、ヴォーカルが入っているのですが、それが、なんと、リンダ・ロンシュタットなのです。

この曲が、また、泣けてくるほどの名演奏で、もともとは、古い歴史を持つ民謡のようなのですが、現代風にアレンジされていても、ノスタルジックな、郷愁を誘う、(トートロジ―かな?)実に見事な名演奏なのです。

他のアルバムには、多分、まず、この曲の、この演奏は入っていないと思うので、この曲に興味がある方は、是非、お聴きになってみて下さい。

ちなみに、大事なことを書き忘れるところでしたが、サンボーンは、フュージョン系のサックス奏者で、このアルバムも、「こってりジャズ」とは程遠い内容ですので、あくまで、フュージョンの作品だということを、ご留意下さい。

今回も、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。