ジャズにも、デキシーランドやモダン、クール、バップなど、様々なジャンルがありますが、私は、細かいジャンル分けには詳しくないですし、ジャズが熱かった全共闘世代でもないので、自分の経験した時代のジャズに、今日は、絞り込もうと思います。それが、今日、ご紹介する、「アシッド・ジャズ」です。

アシッド(酸性)のジャズということに、直訳ではなりますが、定義はこれまた難しいですね。「ジャズ・ファンクやソウル・ジャズの影響を受けた音楽のジャンル」(出典:ウィキペディア)となっていますが、これでもまだ分かりにくいですよね。それでは、アシッド・ジャズの代名詞ともいえるアルバム(シングル)をご紹介しましょう。
US3の「Cantaloop」です。

Cantaloop 95
¥5,404
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上にアップした画像は、95年バージョンで、私も聴いたことがないのですが、92年の最初のバージョンの画像が手に入らないため、こちらになりました。ご容赦下さい。
ちなみに、普通の「Cantaloop」は、真ん中の丸の中に、何も書いてありません。こちらは、92年の初発バージョンの大ヒットを受けて、リミックスなどしたものだろうと思われます。それにしても、高価ですね。

ブルーノートの音源をサンプリングしたり、ジャズの名曲で、ハービー・ハンコックが作曲した「Cantaloupe Island」をフィーチャーしたり、ヒップホップやラップのテイストを取り込んだりして、当時は、大流行したことをご存じの方も多いかもしれません。
Hand on the Torch
¥495
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シングルに入っている、異なるリミックスが要らなければ、こちらのベスト盤「Hand on the Torch」の一曲目に、大ヒットした通常盤と同じ、もっともポピュラーなバージョンが入っていますし、レンタルでも借りられるかもしれません。この曲抜きには、アシッド・ジャズは語れないというほどの、大ブレイク曲ですので、是非、お聴きになってみて下さい。

あと、J-Waveをよく聴いていたころに、これらのアシッド・ジャズの名曲と出合ったのですが、私の好きな曲に、ロニ―・ジョーダン(Ronny Jordan)というジャズギタリストのアルバム、「The Quiet Revolution」から、「Come with Me」という曲があります。当時、同局で、ヘビーデューティーでした。一見、単調なギターの進行と、控えめなヴォーカルで、インパクト弱そうに感じられるかもしれませんんが、これが癖になるほど、いいハーモニーを奏でているんですね。お勧めです。
The Quiet Revolution
¥2,199
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あと、日本人アーティストでは、屋敷豪太さん(Gota)の、「All Alone-音速の貴公子のテーマ」という、某大手石油会社のCMに、トリビュート相手のアイルトン・セナの画像と共にかかっていた、忘れならない、天才レーサーの孤独を見事に表現した曲もあります。それにしても、アイルトン・セナの死は、ショックでしたね(ご冥福を)
Best of Gota
¥851
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こちらも、オリジナルの8cmシングルの画像が手に入らないので、Gotaさんが、後年出したベスト盤をご紹介しておきます。オリジナルは、ネットオークションとかで手に入ると思います(私はそうしました)アルバムの6曲目に、オリジナルでは入っていたボーカルなしのバージョンが入っています。

あと、U.F.Oも有名ですね。こちらは、「ユーフォー」ではなく、「ユーエフオー」(笑)United Future Organizationの略称です。日本人と外国の方の混成ユニットで、とにかく、「Loud Minority」という曲が有名です。ヴォーカルも、トランペットも、非常に独創的で、パワフルで、耳に残ります。クラブで大流行した曲です。

あとは、いわゆる「Jazzmatazz」(ホストは「Guru」)のとか(Vol.4まであります)、
Jazzmatazz, Vol. 1
¥849
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ジャズというよりソウルに近くても、大ヒットしたのが、オマー(Omar)の「Music」という曲くらいでしょうか。(当時、DJのクリス・ペプラ―さんが、「(Music) what I live for」を、「パラリーフォー」とパロッて毎回紹介していました。)

以上、長々と、アシッド・ジャズについて、ご紹介しましたが、スムースジャズと同様、ジャズの派生形であるこのジャンルにも、あなたにビビっとくるものがあるかもしれません。是非、お時間のある時にでも、チェックしてみて下さい。

今回も、お付き合いの程、ありがとうございました。