ドゥー・バップ・ソングEP<紙ジャケット仕様>
¥1,743
Amazon.co.jp


今日は、皆様ご存じのマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のミニアルバムをご紹介しようと思います。

マイルスと言えば「ジャズ界の帝王」と呼ばれるほどの人物です。ジャンルの開拓、人材の育成の実績からすれば、至極もっともな呼称だと思います。


そのマイルスの最晩年のアルバム「Doo Bop」の中から、二曲を選んだ、リミックス集の「The Doo-Bop Song EP」をご紹介します。


私が今日このミニアルバムを選んだのは、ブログ開設以来、ジャズ界の永遠のリーダーであるマイルスに、未だ触れておらず、「そろそろマイルスかな?」と思っていたからです。


元のアルバム、「Doo Bop」も有名ですし、名盤ですが、EPのほうを選んだのは、元のアルバム以上に、ヒップホップ、ラップなどのテイストを味わえ、同じ曲を、様々なリミックスで聴ける、ジャズ嫌いの方にも楽しんで聴いて頂けるミニアルバムだというのが理由です。


それで、二曲というのは、「The Doo Bop Song」と、「Blow」です。


どちらも、ノリノリの曲ですが、「Blow」の方は、イントロに、ベトナム戦争に行っている息子を案じる母親の声(多分本物)が入っていて、ノリノリと書くのは憚られもしますが、決して暗い曲ではありません。


クラブミックス、ヒップホップミックス、マイルスの独奏など、実に多彩で、「やっぱ帝王だわ・・・」と、圧倒されます。


ベトナム戦争に関連した曲と言うと、ポール・ハードキャッスルの「19」が有名で、歌詞の中で、ベトナム戦争に従軍した兵士の平均年齢(19歳)や、戦争の後遺症に苦しむ兵士のことなどを、ドキュメンタリーのように詳しく語っていますが、「Blow」のイントロの声(前述)も、痛々しく、戦争の悲惨さを感じさせるもので、大ヒットした「19」にひけをとりません。(まあ、ジャンルの違うものを比べること自体無理がありますが)


ちなみに、ポール・ハードキャッスルは、後年、「The Jazzmasters」という、ハウス系の、スムースジャズのユニットを作り、何枚もアルバムを出していますので、いずれご紹介することになるかもしれません。


今日も最後まで、ありがとうございました。