生きるとは ③ | 夜明け前に@アラフィフ そしてアラカンに                <月光>精神の光と知恵の光

夜明け前に@アラフィフ そしてアラカンに                <月光>精神の光と知恵の光

平成30年間で
結婚し、子供が3人生まれ、正社員で勤務し、両親を見送り
離婚して、孫が2人になり…
時々過去を振り返りながら、アラカンの私が『私の履歴書』を綴ります。
さぁ人生100年時代!  楽しみ楽しみ

続き

 

もしかしたら  これから綴る文章で  不快な思いをさせるかも知れません

身近で死に直面した人

自殺で知り合いを亡くされた人

悲しい  苦しい  そんな気持ちにさせたら  ごめんなさい

私も  ようやく綴る気持ちになったから・・・

 

 

私も 子供が死んでしまう・・・のではないか? と思った経験は何度も有る

 

だけど  本当に我が子が死んでしまう  と言う経験は無い

 

この差は  天と地の差  それこそ  天国と地獄

 

一方

 

子供が  アチラへの扉を開けてしまうかは  ほんの少しの差

 

そう感じる

 

 

 

 

「新宿で面接があるんだ・・・」と言う息子を送って行った彼女

 

別れ際  いつもと雰囲気が違うような息子に 「大丈夫?」 と声をかけた

 

「うん」

 

だけど彼は  この時には  もう決めていた 

 

 

 

「電話がかかってきたんだよね・・・・」 と彼女

 

「もしもし母さん 俺今から死ぬから」

 

「何バカな事を言ってんの!  何処? 今から行くから!」

 

「いいよもう  だってもう木にロープ掛けてある。 後は首を掛けるだけだから」

 

それから彼は  自分のおおよその位置を伝えたと言う

 

 

こんな残酷な会話がこの世に有るだろうか?

 

ここから先は 彼の父親が 話してくれた

「妻はこれ以上話すと  その時の感情が甦るから・・・」 と

 

 

絶句していたのは私の方だった

 

ささやかな祭壇は  障子を通した明るい陽射しを受けて

とても神聖なものに見えた

少し笑った彼は  見知らぬ人に見えた 

 

とても  そんな残酷な話が似合わない

そんな空間に居る私は  なんだかフワフワしてた