ザ・ビートルズが公式録音、つまり海賊盤やライブ盤ではなく、
公式にシングルやアルバムで発表した全曲を解説した本です。
著者はビートルズ愛好家を自称する藤本国彦氏。
元「レコード・コレクターズ」というマニアックな音楽専門誌の編集長。
多分、著述の内容から1960+世代だと思います。
ビートルズを愛聴していて楽なのが、その気になれば取り敢えずは全貌を把握出来る事。
既に1970年に解散しているので、初期・中期・後期に区分けもしやすいし、先ずは213曲を聴けば彼らの作品を網羅出来る。
山下達郎や村上春樹の様に現役の人だと、
どこまでいっても新作が気になる。
一方でベートーベンやマイルスやコルトレーンだと、
全ての作品を耳にするには道のりが険しい。
話を本書に戻そう。
ビートルズの楽曲や作品解説の本は、古今東西でたくさん出ている。
入門編というには余りにもお粗末な内容でも、
タイトルにビートルズがつくとそれなりに売れる。
※これは雑誌に多いですが…。
一方ででマニアックなアプローチとなると、
レコーディングのデータとか、シングルとアルバムのミックス違いとか、
サウンドの分析や歌詞の解説や楽器の紹介や…。
深く研究すればする程、新しい事実が発見されたりする。
本書はビートルズが作品を発表した順番に、
1曲1ページで解説しています。
この長さが適当でちょうど良い。
曲の長さが3分前後なので、iPodで聴きながら読む。
誰が作ったとか、いつ録音したとかの基礎情報。
ちょっとしたトリビアなネタが二つ三つ。
これで1ページが埋まる。
著者の酸いも甘いもの知り尽くしビートルズの知識故に、
適度に抽出されたネタが心地よいのです。
玉下もボチボチはビートルズのマニアですが、
それでも知らなかったことがたくさん。
それを軽いスタイルで、研究本という装丁でなく編集する。
このセンスに脱帽です。
嗚呼、ビートルズって本当にイイですね。
曲、選べない…。ご容赦ください。
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wrote by 玉下奴郎追伸
ポール@ドームを観てきました!
近々レポートを書きます。