ヒット曲「会いたい」を手掛けた作詞家が
歌手・沢田知可子を「著作者人格権侵害」で訴えた。

作詞家は「死別した母との思い出」を作詞にしたが。
歌手は「自分の体験談」のように説明。
さらにバラエティーでは「替え歌」に。
これが「歌詞に敬意を抱いていない」と感じたと作詞家。


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歌謡界は、しばしば「非合法な薬物使用」が問題になるが
それはあくまで歌手個人の「プライバシー」の問題。

それよりもっと深刻な問題だと思い、書くことにしました。

というのも・・・

「歌を売る歌謡界」において
「歌のコンテンツ」そのものを貶めたこの問題は
「歌謡界の致命傷」ではないでしょうか。


世は「違法行為」に手厳しいのは当然だが。
でも「人の良心」に関わる問題は
もっと厳しく報じても良いと思うのだ。

「会いたい」の世界観・・・。
歌手の自伝を「作詞家に託した」んじゃなかった・・・。

これは歌手の「歌のPR」が度を越している。
あの「佐村河内氏の作曲偽装」に匹敵する問題です。


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さらには無断で「替え歌」に、パロディにした。

あの森進一さんの「おふくろさん事件」を
今回さらに「上塗り」している。

歌手が「作詞家という職を軽視」している証しだと思う。

歌を売り「夢・感動」を売るのが歌謡界。
歌で「人心に訴える商売」が歌謡界。

「会いたい」に共鳴した人々は多いはず。

商売とはいえ「歌手の良心」は痛まなかったか。
これはエンターティナーとして悪質。

歌謡界あげて怒りをあらわにすべきです。

それが「歌を愛する人々」への、せめてもの慰めだと思う。