こんにちは。

母の短歌へようこそ。

 

 

いつもの散歩道に咲いていたクローバー。

幼い頃、四葉のクローバーを夢中で探したり、花で冠を作って遊んだものです。

 

 

今日も母が傘寿以降に作りました作品を紹介させて頂きたいと思います。

季節もテーマも決めず、母がその歌を作った年代順に書かせて頂きたいと思いますので、宜しくお願い致します。

 

 

秋の陽に

命漲る

大根の

葉がひと日ごと

広がりを増す

 

 

 

 

穏やかな

わが顔のあり

房州に

花を摘みたる

写真の届く

 

 

*房州は千葉県の南部に位置し、一年を通し穏やかな気候で花作りが盛んな所です。

 

 

 

 

絶え間なく

地上に向かい

降る雪の

逸れし幾ひら

窓に寄り来る

 

 

 

わけもなく

急かるる思いを

抱きつつ

今日のひと日は

紫蘇の葉を摘む

 

 

 

 

 

両手にて

太陽の温みを

包み込む

梅雨晴れの間に

乾ける衣類

 

 

 

 

忘れたき

ことは日記にも

記さずに

そのままそこに

置き捨てておく

 

 

 

房州に

千樫の生家

訪いし日の

写真に笑まう

君逝きしとは

 

*千樫・・・小泉千樫。千葉県出身の歌人

短歌作りの友人がご逝去された時に詠んだ歌です。

 

 

 

 

 

今日も最後までお読み下さり有難うございました。

 

*写真はお借りしたものを使わせて頂いております。