http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150517/k10010082861000.html
抜粋↓↓
いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は17日に投票が行われ、開票の結果、「反対」が「賛成」を僅かに上回って多数となりました。これによって、大阪市の橋下市長が掲げ5年にわたり議論が行われてきた「大阪都構想」は実現せず、今の大阪市がそのまま存続することになりました。
「大阪都構想」の賛否を問う住民投票の開票結果です。
▽「反対」70万5585票
▽「賛成」69万4844票
「反対」が「賛成」を1万票余り、得票率にして0.8ポイント上回り、多数となりました。
「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は、大阪市の有権者およそ211万人を対象に行われたもので、先月27日に告示されました。そして、「大阪府と大阪市の二重行政を解消すべきだ」として「賛成」を呼びかける大阪市の橋下市長が代表を務める大阪維新の会と、「コストもかかり、住民サービスも今より低下する」などとして「反対」を呼びかける自民・公明・共産・民主の各党の間などで、激しい論戦が繰り広げられてきました。
その結果、「今の大阪市を存続させるべきだ」などとして、大阪維新の会の支持層以外には「都構想」への賛同は大きく広がらず、「反対」が「賛成」を僅かに上回り、多数となりました。
投票結果は法的拘束力を持ち、これによって、今の大阪市を廃止して5つの特別区を設ける「大阪都構想」は実現せず、大阪市がそのまま存続することになりました。
橋下市長「僕自身の説明不足」
橋下市長は、今回の住民投票の結果について、「私が提案した大阪都構想は、市民に受け入れられなかったということで、間違っていたということになるのだろう。僕自身に対する批判もあるだろうし、都構想について、しっかり説明できていなかった僕自身の説明不足だと思う」と述べました。
そのうえで、橋下市長は、「市長の任期まではやるが、それ以降は政治家はやらない」と述べ、今の市長としての任期は全うするものの、年内に予定されている次の市長選挙には立候補せず、政界を引退する意向を表明しました。
自民党大阪市議団の柳本顕幹事長は17日夜、記者団に対し、「大阪市を守らなければいけないという思いで活動してきたが、複雑な思いのなかで反対票を投じてくれた有権者に心から感謝したい。一方で、今の現状の大阪市を何とか変えたいという橋下氏を中心としたメッセージが、市民の心を揺さぶったのも事実であり、現状を見定めて、しっかりとした地に足の着いた大阪市政を取り戻すべく、今後、全力を尽くしたい」と述べました。
公明党大阪府本部の佐藤茂樹代表は、「きっ抗した数字の結果として大阪市民の中に、大阪市をさらに今よりも改革してほしいという意思表示もあるということは明らかだ。私どもは表示された意思を尊重しながら、しっかりと先頭をきって役割を果たせるように頑張って参りたい」と話していました。
共産党大阪府委員会の山口勝利委員長は、「大阪都構想は、大阪市を潰すことや暮らしを壊すことになり、1人の指揮官のやりたい放題になると問題を明らかにしてきた。私たちの訴えを受け止めてくれた市民、有権者に感謝を申し上げたいし、敬意を表したい」と述べました。
民主党大阪府連の尾立源幸代表は、「大阪市を解体するのではなく、市の権限や財源などを強化することで改革を進めていくという、自分たちの主張が認められて感謝している。一方で、大阪市や大阪府の今の在り方ではだめだという意識を持っている人が多いのも事実だ。今後は、さまざまな場面で対立をあおるのではなく、合意形成を丁寧に図りながら、さらに改革を進めていかなければならない」と述べました。
………………
http://www.asahi.com/sp/articles/ASH5K0377H5JPTIL01W.html
抜粋↓↓
【追記】
http://sp.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/05/17/0008036129.shtml
抜粋↓↓
橋下氏 今後、政治家はやらない
将来、政界に復帰する可能性について「ないですよ」と強く否定。「自分のような政治家はワンポイントリリーフ」と述べた。
府知事選に立候補した際に「2万%でない」と発言したことに触れ「あの時はテレビ番組の収録を済ませていたので、あのように発言するしかなかった。今は制約もなく、うそをつく必要はない」と語った。
08年の政界進出から7年。二重行政の解消をめざして都構想を提唱してきたが、実現叶わず。政治生命を賭けて“一発勝負”で意気込んで臨んだ今回の住民投票だったが、民意から返ってきた声は「ノー」だった。
16日には「納税者をナメた連中を潰す」と威勢良く演説していた橋下氏。投票当日の街頭活動も認められた今回は、この日も投票所を回ったほか、大阪・難波で最後の支持を訴えていた。
橋下氏は2008年に大阪府知事に就任、10年に都構想を掲げ、松井一郎氏(現府知事)らとともに政治団体「大阪維新の会」を設立した。11年の市長・知事の「大阪ダブル選」を経て、12年の旧日本維新の会設立以降、3度にわたり国政選挙にも挑戦。現在、維新の党は野党第2党として、一定の存在感を発揮するまでに至っている。
………………
追記 ↓↓
「大阪都構想」の賛否を問う住民投票で、大阪市の有権者は17日、市を廃止して五つの特別区とする構想に「ノー」を突きつけた。
明暗は僅差で分かれたが、都構想を提唱した橋下徹・大阪市長は同日深夜の記者会見で、市長の任期終了後の政界引退を表明。「都構想について、しっかり説明しきれていなかった僕自身の力不足」と敗北を認めた。
橋下氏は終始、笑みを浮かべながら記者会見に臨んだ。「政治家ですから負けは負け。戦を仕掛けて、こちらがたたきつぶされた」と述べ、報道陣から政界引退の意思を確認されると、「(政界復帰は)ないです。負けるんだったら、住民投票を仕掛けるべきじゃない。住民の気持ちをくみ取れていなかった」と言い切った。
また、一緒に会見した松井一郎・大阪府知事は、今年11月に知事の任期が切れることについて、「任期満了までは知事を務めるという気持ちだ」と語る一方、その後のことは言葉を濁した。
橋下氏が求めて実現した住民投票だったが、告示後は苦戦続きだった。
〈まだ負けてます。これから2時間が勝負です〉
投票日も自身のツイッターで賛成票を投じるよう市民に呼びかけ、なりふり構わなかった。
そもそも都構想は、橋下氏自身が「大学生が4年間かけて勉強しても理解しきれない」と言うほど複雑で、将来への不確定要素が多かった。反対派はそこを突き、「都構想で住民サービスは下がり、税は上がる」と攻勢を強めた。
抜粋↓↓
いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は17日に投票が行われ、開票の結果、「反対」が「賛成」を僅かに上回って多数となりました。これによって、大阪市の橋下市長が掲げ5年にわたり議論が行われてきた「大阪都構想」は実現せず、今の大阪市がそのまま存続することになりました。
「大阪都構想」の賛否を問う住民投票の開票結果です。
▽「反対」70万5585票
▽「賛成」69万4844票
「反対」が「賛成」を1万票余り、得票率にして0.8ポイント上回り、多数となりました。
「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は、大阪市の有権者およそ211万人を対象に行われたもので、先月27日に告示されました。そして、「大阪府と大阪市の二重行政を解消すべきだ」として「賛成」を呼びかける大阪市の橋下市長が代表を務める大阪維新の会と、「コストもかかり、住民サービスも今より低下する」などとして「反対」を呼びかける自民・公明・共産・民主の各党の間などで、激しい論戦が繰り広げられてきました。
その結果、「今の大阪市を存続させるべきだ」などとして、大阪維新の会の支持層以外には「都構想」への賛同は大きく広がらず、「反対」が「賛成」を僅かに上回り、多数となりました。
投票結果は法的拘束力を持ち、これによって、今の大阪市を廃止して5つの特別区を設ける「大阪都構想」は実現せず、大阪市がそのまま存続することになりました。
橋下市長「僕自身の説明不足」
橋下市長は、今回の住民投票の結果について、「私が提案した大阪都構想は、市民に受け入れられなかったということで、間違っていたということになるのだろう。僕自身に対する批判もあるだろうし、都構想について、しっかり説明できていなかった僕自身の説明不足だと思う」と述べました。
そのうえで、橋下市長は、「市長の任期まではやるが、それ以降は政治家はやらない」と述べ、今の市長としての任期は全うするものの、年内に予定されている次の市長選挙には立候補せず、政界を引退する意向を表明しました。
自民党大阪市議団の柳本顕幹事長は17日夜、記者団に対し、「大阪市を守らなければいけないという思いで活動してきたが、複雑な思いのなかで反対票を投じてくれた有権者に心から感謝したい。一方で、今の現状の大阪市を何とか変えたいという橋下氏を中心としたメッセージが、市民の心を揺さぶったのも事実であり、現状を見定めて、しっかりとした地に足の着いた大阪市政を取り戻すべく、今後、全力を尽くしたい」と述べました。
公明党大阪府本部の佐藤茂樹代表は、「きっ抗した数字の結果として大阪市民の中に、大阪市をさらに今よりも改革してほしいという意思表示もあるということは明らかだ。私どもは表示された意思を尊重しながら、しっかりと先頭をきって役割を果たせるように頑張って参りたい」と話していました。
共産党大阪府委員会の山口勝利委員長は、「大阪都構想は、大阪市を潰すことや暮らしを壊すことになり、1人の指揮官のやりたい放題になると問題を明らかにしてきた。私たちの訴えを受け止めてくれた市民、有権者に感謝を申し上げたいし、敬意を表したい」と述べました。
民主党大阪府連の尾立源幸代表は、「大阪市を解体するのではなく、市の権限や財源などを強化することで改革を進めていくという、自分たちの主張が認められて感謝している。一方で、大阪市や大阪府の今の在り方ではだめだという意識を持っている人が多いのも事実だ。今後は、さまざまな場面で対立をあおるのではなく、合意形成を丁寧に図りながら、さらに改革を進めていかなければならない」と述べました。
………………
http://www.asahi.com/sp/articles/ASH5K0377H5JPTIL01W.html
抜粋↓↓
【追記】
http://sp.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/05/17/0008036129.shtml
抜粋↓↓
橋下氏 今後、政治家はやらない
将来、政界に復帰する可能性について「ないですよ」と強く否定。「自分のような政治家はワンポイントリリーフ」と述べた。
府知事選に立候補した際に「2万%でない」と発言したことに触れ「あの時はテレビ番組の収録を済ませていたので、あのように発言するしかなかった。今は制約もなく、うそをつく必要はない」と語った。
08年の政界進出から7年。二重行政の解消をめざして都構想を提唱してきたが、実現叶わず。政治生命を賭けて“一発勝負”で意気込んで臨んだ今回の住民投票だったが、民意から返ってきた声は「ノー」だった。
16日には「納税者をナメた連中を潰す」と威勢良く演説していた橋下氏。投票当日の街頭活動も認められた今回は、この日も投票所を回ったほか、大阪・難波で最後の支持を訴えていた。
橋下氏は2008年に大阪府知事に就任、10年に都構想を掲げ、松井一郎氏(現府知事)らとともに政治団体「大阪維新の会」を設立した。11年の市長・知事の「大阪ダブル選」を経て、12年の旧日本維新の会設立以降、3度にわたり国政選挙にも挑戦。現在、維新の党は野党第2党として、一定の存在感を発揮するまでに至っている。
………………
追記 ↓↓
「大阪都構想」の賛否を問う住民投票で、大阪市の有権者は17日、市を廃止して五つの特別区とする構想に「ノー」を突きつけた。
明暗は僅差で分かれたが、都構想を提唱した橋下徹・大阪市長は同日深夜の記者会見で、市長の任期終了後の政界引退を表明。「都構想について、しっかり説明しきれていなかった僕自身の力不足」と敗北を認めた。
橋下氏は終始、笑みを浮かべながら記者会見に臨んだ。「政治家ですから負けは負け。戦を仕掛けて、こちらがたたきつぶされた」と述べ、報道陣から政界引退の意思を確認されると、「(政界復帰は)ないです。負けるんだったら、住民投票を仕掛けるべきじゃない。住民の気持ちをくみ取れていなかった」と言い切った。
また、一緒に会見した松井一郎・大阪府知事は、今年11月に知事の任期が切れることについて、「任期満了までは知事を務めるという気持ちだ」と語る一方、その後のことは言葉を濁した。
橋下氏が求めて実現した住民投票だったが、告示後は苦戦続きだった。
〈まだ負けてます。これから2時間が勝負です〉
投票日も自身のツイッターで賛成票を投じるよう市民に呼びかけ、なりふり構わなかった。
そもそも都構想は、橋下氏自身が「大学生が4年間かけて勉強しても理解しきれない」と言うほど複雑で、将来への不確定要素が多かった。反対派はそこを突き、「都構想で住民サービスは下がり、税は上がる」と攻勢を強めた。