「光る君へ」は韓ドラ史劇の影響がチラつく。
好きな人の正妻になるのが理想ではあるけれど
日本の平安時代は妾の立場もそんなに屈辱的ではなかったと思う。
まひろだって「蜻蛉日記」はセレブ妾のマウント文学だと言ったではないか。
地位の高い人の妻のひとりは十分恵まれた立場だ。
この時代たとえ帝でも妻の実家の威力がものをいうのである。
父親がリストラ危機のまひろが北の方になれないのは
後の紫式部なら分からないはずがない。
道長へ経済的援助出来るのかよ。
「北の方は無理だ!」「でもお前が一番。」
とはっきり言う道長にときめく。
私なら喜んでお受けするのに。
っていうか源氏物語によると
好きになったらとっとと夜這いしてもいいシステムだよね。
関白家の御曹司が通うのを誰も咎めないだろう。
なんで廃屋を利用する。
史実では父親ほど年の離れた男の妻のひとりとなって
あっという間に死に別れた紫式部。
そんな薄幸な女に長編恋愛ドラマを書かせる説得力が必要だ。
古い記憶だから間違っているかもしれないが
紫式部は「雨の世の品定め」で
本当のいい女は上流貴族よりも案外中流貴族あたりにいるぞー
と公達たちに語らせる。
まひろの怨念を感じた。