暖かい静岡でも、自転車で走ると
耳も手も冷たく痛い。

信号待ちの時間は長く感じる

目の前をバスが通りすぎ

ふと視線を右側に向けると
バス停から
信号待ちをしている私の方に

襟を立て、メガネをかけたサラリーマンが歩いてくる


あっ!中学の時憧れていた先輩だ。

10年前にあったのが最後だっけ。

銀行に勤めていると聞いたけど


相変わらず、優しい物腰の姿に
ちょっぴりドキドキして
視線を下に落とした。

もう少しこのままで。
見た目はオバサン
中身はおとめ


極寒の中、軟らかな、心地よい、懐かしい何かが、ポッと、頬を暖めた。



信号が青にかわると同時に
先輩も前に歩きだし
私も、ちょっと遅れて自転車にのり
先輩を追い越した



あれから30年かぁ~
あの頃は
純粋だったなぁー
もっと積極的にアタックしてたら
どうだったかな??


あっ!もうこれ言ってる時点で
不純だなぁ~
おばはんだな


なんて、ふわふわ舞い上がった
気分で

冷たく痛い風もなんのその
50メートル、100メートル

すると
左手の路地から、見たことのある車が



あっ!旦那だ。

あっ!止まった。

すかさず、こっちに向かって
言いはなつ

「あ~怖い人が向こうから来た
      ((((;゜Д゜)))  」

「デッカイ熊が自転車乗ってやって来た」

「○○[長男]が、まだメシ食ってないってよ!」


言いたい事だけ言って、私の前を通り抜けていった。


凍てつく寒さが急に身に染みてきた。


こんなシーンには、マンガだったら
「ぴゅ~」って効果音描かれてるから


最強寒波!!冬物語



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