昨季と同じ顔ぶれになった今季のスーパーカップだが、今回はレアルがリーグ王者、バルサが
国王杯覇者と、昨季と逆の立場で顔を合わせた。試合は序盤からバルサがボールを保持し、レア
ルがパスカットからの素早い攻撃を窺う展開。バルサはメッシが2度にわたって際どいシュートを
放つと、ペドロも強烈なシュートでレアルゴールを襲ったが、これはGKカシーリャスのセーブに阻ま
れて先制とはならず。両者0対0で前半を折り返す。
先制したのはレアルだった。55分、エジルのCKからクリスティアーノ・ロナウドがヘッドで叩き込
み、宿敵バルサからゴールを奪う。しかし、バルサもその2分後、マスチェラーノの正確なロングパ
スにペドロが抜け出してゴール。すぐさま試合を振り出しに戻す。追い付いたバルサは70分、イニ
エスタがエリア内に侵入すると、キックフェイントでセルヒオ・ラモスのファウルを誘ってPKを獲得。
これをメッシが落ち着いて沈めて逆転に成功すると、78分には再びイニエスタの仕掛けから、最後
はスルーパスに抜け出したシャビが決め、バルサが3対1と優位に立つ。一方のレアルはGKカシ
ーリャスの好守でそれ以上の失点を防ぐと、85分にはディマリアがバックパスの処理を誤ったGK
バルデスの隙を突いてネットを揺らし、1点差として試合を終えた。
バルサの先制ゴールを挙げたペドロは試合後、地元テレビ局に対し「自分たちが作り出したチャ
ンスの数を考えると、願っていたよりも厳しい結果になった」「(勝利は)うれしいけど、タイトルを勝
ち取りたいのなら、敵地でよいプレーをする必要がある」とコメント。
29日にレアルの本拠地「サンティアゴ・ベルナベウ」で行なわれるセカンドレグに向け気を引き締
めた。