公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。予選Q1では#19ウェッズスポーツSCがデ
グナーカーブで飛び出したために赤旗中断となり、残り3分で再開という波乱の展開になった。
これにより各ドライバー1周だけのアタックを強いられる結果になり、最終コーナー寄りにピットを構
えた#1S Road GT-Rと#23モチュールGT-Rが終了2分前でピットアウトという、一歩間違えば計
測前に予選終了となりかねない厳しい状況でのアタックとなった。
ここでトップに立ったのは公式練習トップの#36ペトロナスSCで1'52.557。ドライバーはロイック・デ
ュバル。結局このセッションはトップから9位までが1秒以内という僅差の戦いとなり、コースアウト
した19号車のほか、#8ARTA、#32EPSON、#100レイブリックとホンダHSV勢3台が予選を終え
た。
上位7台が次のQ3進出の権利を得る予選Q2では、紙一重のタイミングでQ1突破を果たしたGT-
R勢が好タイムを連発、#1モーラGT-Rを駆る柳田がトップに立ち、#36ペトロナスSCを挟んで#12カ
ルソニックGT-Rが3位という結果になった。
そして予選Q3は残り7分で7台が一斉にコースに飛び出す、まさに一発勝負の戦いとなり、この
日初めての1分51秒台を上位4台が叩き出す接戦となった。この戦いを制したのは#1S Road GT-
Rのクインタレッリ。石浦宏明の#39デンソーサードSCが2位につけミシュランタイヤがフロントロー
を独占する結果となった。
GT300クラスは公式練習から好調な#66アストンマーチンが好タイムを連発。
すべてのセッションでトップタイムを記録する貫禄の走りでポールポジションを獲得した。
また、前回のSUGOから参戦を開始した注目のハイブリッドカー、#16無限CR-Zも予選Q3でコー
スレコードを更新するなど健闘したが、66号車には一歩及ばなかった。
ところが予選終了後の車検で66号車は2012GTAブルテンNo.11-T FIA-GT3車両の燃料タンク
容量の違反により不合格となった。
このため、GT300クラスは#16無限CR-Zが繰り上げでポールポジションから明日の決勝をスタート
することになる。