入口に立つと以前のブリヂストン美術館の姿かたちが中々思い出せません。この場所も奥のビルもが建て替えらている感じです。東京駅からは徒歩圏内ですし雨の日でも地下街を通れば濡れなくて済みますので便利だと思います。

受付は吹き抜けとガラス張りで独特の雰囲気でした。基本的に撮影OKで入場料は一般が1,200円、学生は無料という有難い設定です。まずエレベーターで6階まで上がって順番に4階まで降りてくるという鑑賞ルートです。

現在は3本の展示会が同時進行していました。まず6階では”ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて”が開催されています。絵画やオブジェが映像や音とシンクロするユニークな展示でした。

5階は”人を描く”という展示会です。こちらはピカソの作品で”画家とモデル”(1963年)です。いかにもピカソらしいタッチですね、彼は1973年に91才で没してますので1963年って割りと晩年の作品です。

4階は”マティスのアトリエ”です。彼の作品やアトリエの様子が展示されていました。こちらは”踊り子とロカイユの肘かけ椅子、黒の背景”(1942年)です。

一般展示ではルソーの”イヴリー河岸の眺め”(1907年)を見つけました。実物を見るのはこれが初めてです。彼の遠近感に乏しい画風はどこか浮世絵と共通した手法なんでしょうか。

こちらはピサロの”ブージヴァルのセーヌ河”(1870年)です。もし自分がこの景色に遭遇したら間違いなくスマホで撮ってたと思います。絵は描けませんので(笑)

あと印象に残ったのは岡田三郎助の”鼓を持つ婦人”(1907年)です。詳細は分かりませんが芸妓の雰囲気とは少し違いますね。

出口付近では展示作品の画像に触れるとその作品の詳細が表示されるパネルがありました。振り返って見直すには便利です。

ブリヂストン創業者の石橋正二郎氏が前身の美術館を開館したのは1952年との事です。石橋さん、本日は大変お世話になりました!

と言う訳で本日はアーティゾン美術館のご紹介でした。おしまい。