図書館に”左利きの歴史”というタイトルの本が入ったので借りてみました。吉高が左利きでなければおそらく借りることもなかったとは思いますがこの本の原作者も翻訳者も左利きでした(笑)。内容はヨーロッパ世界における歴史ですのでやはりキリスト教の影響が大きくて中世より右は聖や善、左は不浄や悪の象徴とされ、その他にも食事作法などで不遇は続きますが第一次世界大戦以降に右腕を失った兵士たちが社会復帰するに至って”新たな左利き”は同情と称賛を集めるようになり、伝統的価値観の衰退と相まって左利きに対する寛容が決定的となったようです。
ところで日本の場合は元々右が優位でもなく、律令国家では左大臣が右大臣よりも上位ですので左を優先しながら中国の影響で右優位の思想を取り込んできたようです。左遷、右に出るものなし等は故事成語の由来との事でした。ちなみに左利きは凡そ人口の10%だそうですが世界での著名人はレオナルドダヴィンチやピカソ、日本人では夏目漱石や坂本龍一などですが偶然なのか芸術家タイプが多いです。
吉高由里子には引き続き右手で頑張ってほしいです。昨日もそうでしたが最近は執筆シーンが多いですね、右利きの自分が左手で筆を執るようなものですから結構しんどい演技だと思います。(笑)
あと野球は左利きというか左打席が断然有利な競技ですね、何せ一塁までの距離が短いですから本来右利きの選手が左打席に入ることは結構あります。イチローや松井、大谷などがそうですね、見慣れてしまうと何の違和感もありませんが。
おしまい。