先日フォローしているブロガーさんが高中正義の “I Remember Clifford”を聴いているという投稿がありました。この方は確かロックやポップス系がお好きでしたのでジャズファンの自分としては驚くやら嬉しいやらで暫く呆然としていました(笑)。そんな訳で本日はこの曲のご紹介です。まず曲名にあるクリフォードとはジャズトランペット奏者のクリフォード・ブラウンです。1950年代半ばに活躍していましたが不慮の交通事故により26歳の若さで亡くなってしまったんです。
彼の代表的な演奏をご紹介します。ドラムのマックス・ローチのバンドで演奏した"Joy Spring"です。彼は当時のジャズ演奏家にしては珍しく酒やドラッグに手を染めませんでしたがこういうまともな人に限って何故か早世してしまいます。
当時クリフォードと一緒のバンドにいたサックス奏者、ベニー・ゴルソンが彼の死を悼んで作曲したのがこの曲です。映像でトランペットを演奏しているのはリー・モーガン、隣でサックスを吹いているのが作曲したベニー・ゴルソンです。なおリー・モーガンもあろうことか愛人に拳銃で撃たれて非業の死を遂げています。
ジャズでもこの曲ではアドリブを押さえてメロディラインを淡々と演奏することが多いです。これはキース・ジャレットの日本公演(1986年)、仙台でのライブです。
最後に高中正義のライブ演奏をアップします。自分が知る限り彼がジャズの曲をカバーするというのはこの曲だけです。高中のライブではたいていはこの曲は演奏されますね、ジャンルを超えてこのメロディラインに共感しているのではないでしょうか。
というわけで本日は"I remember Clifford"をご紹介しました。おしまい。