パリの夏季五輪も開催まで3週間を切りました。そこで何回かに分けて自分の記憶に残る選手をご紹介したいと思います。本日は第1回目として体操の加藤沢男です。1968年〜1976年の五輪で活躍した選手で足先まで綺麗に伸びる姿は“体操の教科書”と言われました。個人のオリンピック金メダル獲得数=8個は日本人最多です。

彼の特徴は何と言ってもその体の柔らかさにありますね、人間に生まれる前はおそらく猫だったと思います(笑)。彼の功績を讃えてシドニー五輪の選手村には“Sawao Kato Street”と名付けられた通りがあったようです。

こちらはメキシコ五輪における床運動の演技です。体が柔らかいと動きがスムーズで一段と綺麗に見えますね、この演技で驚異の9.90を叩き出して個人総合優勝を手繰り寄せました。

こちらは現役時代の演技をまとめた動画です。床運動以外の演技にも随所に身体の柔らかさが感じられますね。あと彼は無口で何か聞かれてもいつもボソボソ答えるだけでテレビ局泣かせでした。

東京五輪の際には聖火ランナーを務めたようですが知らない人にとってはこの小柄な爺さん誰?って感じでしょうね(笑)。男子体操界では後に内村航平や橋本大輝などを輩出しますがそのお手本となったのが加藤沢男でした。

と言う訳で本日は不世出の体操選手、加藤沢男のご紹介でした。おしまい。