昨日ラジオを聞いていたら今日は何の日のコーナーで1963年6月15日は坂本九の”上を向いて歩こう”が全米ヒットチャートの1位になった日と伝えていました。そこで本日はこの唯一無二の出来事を振り返ってみたいと思います。

海外でなぜ曲名がSUKIYAKIとなったのかは諸説ありますがこの曲を紹介したアメリカ人が日本語としてSUKIYAKIとSAYONARAしか知らなかったというのがもっともらしいと感じました。(笑)

作詞が永六輔、作曲は中村八大、そして歌は坂本九です。当時は名前の数字から六・八・九コンビと言われてました。この曲は坂本九ならではの少し与太った歌い方?がヒットした理由の一つかもしれませんね、自分はまるでマシュマロのような柔らかいトロンボーンの伴奏が大好きです。

こちらはマリーナ・ショウのカバーバージョンです。この曲が海外で受け入れられた背景にはポップスやジャズにはよく出てくるコード進行(=サブドミナントマイナー)が使われ、あまり違和感が無かったのがその要因かなと思っています。

この歌のサビ、幸せは雲の上に~幸せは空の上にの部分で後半がマイナーっぽくて切ない感じがしませんか?これがサブドミナントマイナーです。

作曲の中村八大はジャズピアニストでしたのでこうしたコード進行はお手の物でした。また作詞の永六輔にとっては60年安保闘争の挫折感が背景にありました。なお永さんは完成した歌を聞いた時、最初はなんじゃこりゃ?と思ったようです。確かに上を向いて歩こう~うお~うぉ~うぉ~って普通じゃないですよね。(笑)

坂本九は1985年の日航機墜落事故で亡くなりましたが事故はちょうどお盆の頃でしたね、歌詞には”思い出す夏の日~一人ぼっちの夜”とあってどこか九ちゃん自身への鎮魂歌のようにも聞こえてきます。

現在は残された柏木さんも二人の娘さんもお元気のようで何よりです。と言う訳で本日は”上を向いて歩こう”にまつわる様々な思い出を振り返りました。おしまい。