最近よく耳にする”金利のある世界”って一体どういうことなのでしょうか?本日はこの話題の備忘録ですので興味のない方はどうぞスルーして下さい。なお投稿内容はあくまで個人の見解ですのでその点はご承知おき下さいませ。

つい最近までの預金金利を見ると一瞬これって冗談?と思いますが悲しいかなこれが現実ですね。銀行は預金金利という表現を使いますがこれは私たちが銀行に対してお金を貸す貸出金利に他なりません。定期預金を作成するとショボい景品(笑)をくれるのは”こんな安い金利で貸してくれてありがとう!”と言っている訳です。

ニュースの震源は5/22の債券市場で10年債の利回りが1%を超えたことです。これでほぼ11年ぶりに1%台を回復しました。金利のある世界とは言ってもまだ1%ですよ、1%!(笑)

最近10年程の長期金利の推移を見ますと今は黒田総裁時代の量的緩和政策の転換を行っていることになります。黒田総裁が導入した長期金利の抑え込みは何処の中央銀行もやっていない禁じ手でしたが振り返ると一体誰の為、何の為だったのかという疑問は残ります。

金利の高かった30年前と比較すると金利のない世界との差に唖然としますね。受け取り利息で10年後の元本が1.5倍以上なる反面、住宅ローンは金利が高くて支払総額の半分は金利という今では信じられない世界でした。

今後は更なる金利の上昇があるのかあるいはどこかで歯止めがかかるのかは全て日本銀行の金融政策にかかっています。

と言う訳で本日は金利のある世界についてのお話しでした。おしまい。