フォローしている方の投稿でデビッド・サンボーンが亡くなったのを知りました。彼はフュージョン系を代表するサックス奏者ですがフュージョン(=融合)というジャンルは1970年代辺りからジャズやロック、クラシックや民族音楽などが正に融合した形で始まりました。本日は彼の思い出を振り返りながら追悼したいと思います。まずは1995年のアルバム、PEARLSから"Try a Little Tenderness"です。ジャズよりスムーズで聴きやすく、レストランのBGMで聞こえてきそうな雰囲気ですが彼の音色には野性味もあって微妙なアンバランスが面白いんです。

こちらも同じアルバムから”Smoke Gets in Your Eyes"で邦題は”煙が目にしみる”としてお馴染みの曲です。自分が彼を本格的に聞き始めたのはこの曲のソロ譜面がジャズ雑誌に掲載されていたのがきっかけです。情緒的なフレーズで”泣きのサンボーン”とも言われていました。

こちらは彼の名前を冠したサックスのマウスピースでドレイク社のデビッド・サンボーンモデルです。スポーツ用品で選手の名前を冠した製品はありますが楽器では珍しいですね、マウスピースの下の部分に"Sanborn"の刻印が見えます。

自分は購入した楽器の純正品しか使ったことがありませんが改めてこの製品を見てみるとリガチャー(リードとマウスピースを固定する部品)もユニークでなかなか面白い造りです。

彼は日本でもとても人気があり、度々来日してはブルーノートに出演しました。こちらは2016年の映像です。この頃はもう闘病しながらの演奏でしたが楽器をやや斜めに構える独特の立ち姿は不変で見ても聞いても楽しめるプレーヤーでした。

以上、本日は亡くなったデイビッド・サンボーンの追悼投稿でした。おしまい。