約半年前に図書館で予約しておいた”汝、星のごとく”(凪良ゆう)がやっと順番が廻ってきたので早速読んでみました。すっかり忘れていましたがそう言えばこの作品は2023年の本屋大賞受賞作ということで予約を入れておいた本でした。

男女二人の高校生に降りかかる奇想天外な展開が新鮮で面白いです。あと自分にとってはこの作者は不思議と記憶に残る表現を提供してくれました。例えば”自分は普通ではないと思いたがる普通の人の多さ”とか”過去は変えられないが未来によって上書きは出来る”など中々鋭い感性だと思いました。

ところで芥川賞・直木賞(日本文学振興会の選考)はどこか権威主義的な雰囲気があり、しかもそれを有難そうに報ずるメディアという構図をへそ曲がりの自分はどうにも好きになれません(笑)。という訳で最近は専ら本屋大賞に注目しています。