先日は遅まきながら話題のPERFECT DAYSを見てきました。惜しくもアカデミー賞は逃しましたが一度は見ておきたいと思って上映館を探したら意外にも自宅に近い場所で上映していました。イオンノア野田店に併設されたSPACE CINEMAです。

ここではゴジラ-1.0も上映されており、何やら周回遅れの感じ(笑)ですが見逃してしまった映画が見られるのは有り難いです。ただ予約制ではなく、全て自由席、支払いは現金のみで何やら昭和にタイムスリップしたかのようです。

平日の昼間だったせいかパラパラとした入りでした。築30年以上経つているせいか最近の映画館よりも映像設備等、かなりショボくてやはりここは買い物に来たお客さんがターゲットといった感じです。

この映画のように会話部分が少なく、淡々と進むストーリー展開ではアメリカでは受けないんだろうなと思いました。その一方でヨーロッパでは評価されるのにはそれなりの理由がありました。

こちらは予告編ですが移動中の車の中では常にカセットテープから懐かしい洋楽が流れていました。最近はレコードやカセットが高値で買い取られる一方でCDは買い取り不可という誠に不思議な世の中になりました。

姪っ子のニコ(中野有紗)が家出をして主人公のアパートに転がり込むとそれまでの判で押したような生活のリズムが変わります。中野有紗はこの映画で初めて知りましたがモデルだけあってスタイル抜群ですね。

アパートに帰る途中の会話の中でニコが”海岸まで行く?”と言うと主人公が”今度ね、”と返答するとニコが”今度っていつ?"との問いに”今度は今度、今は今”と繰り返していた場面が印象に残りました。こういうシーンはヨーロッパ人独特の感性でしょうか、この映画の監督、ヴィム・ヴェンダースはドイツ人です。

主人公は通っていたスナックのママ(石川さゆり)の別れた元の夫(三浦友和)と夜中に川沿いの公園で会話するシーンがあり、その夫がいきなり”影は重なると濃くなる”と言いだして二人は街灯で出来た自分達の影をはしゃぎながら検証する場面も面白かったです。

山口百恵との結婚は当時大変な騒ぎでしたが今やその息子の祐太郎も今年で40才になるようです。自分が年取るのも当たり前ですね(笑)。おしまい。