ロシアによるウクライナ侵攻が始まってまもなく2年、昨年10月には中東のイスラエルでも紛争が勃発しました。そんな中で最近ある名言?を発見しました。それは”平和とは二つの戦争の間に介在するだまし合いの時期”というものです。中々上手いこと言うなあ~と思って出所を調べましたらアンブローズ・ビアスによる悪魔の辞典(1911年)でした。

歴史はまるでその名言を実証するかのように第一次大戦~第二次大戦の勃発、今回のウクライナ侵攻でもその8年前にはクリミア半島の併合がありました。両者の国境線を改めて見てみると陸続きの国境など有って無きが如くに感じます。

イスラエルを巡る中東紛争となるとまさにこの言葉がぴったり当てはまります。最近ではイランを後ろ盾とする"抵抗の枢軸”と呼ばれる包囲網が形成されているようです。イスラエルを舞台にアメリカとイランの代理戦争のようにも見えます。

アンブローズ・ビアスは1842年アメリカ生まれの軍人、作家、ジャーナリストです。ウィキの解説によれば悪魔の辞典とは”普通の辞典の体裁をもって様々な単語に再定義を行ったものでその定義が痛烈な皮肉やブラックユーモアに満ち溢れており、辞書パロディの雛型的存在となっている”との事です。

それではその中から幾つかをご紹介します。

幸福他人の不幸を眺めると生じる快適な感覚。

友情…天気の良い日は二人乗れるが天気が悪い日には一人しか乗れない程度の船。

忍耐美徳に見せかけた小さな絶望。

批評家…自分の機嫌をとる者が誰もいないので自分は気むずかしい人間だと自負している連中。

法律家…法律の網を潜る技術に練達している者。

歯医者…あなたの口の中に金属を入れ、あなたのポケットから金(かね)を抜きとる手品師。

この中では歯医者の説明に座布団3枚です(笑)。おしまい。