今日は久々に音楽の投稿です。自分がサックスを始めるキッカケはチャーリー・パーカーのチェロキーでした。彼はよくモダンジャズの創始者として紹介されますが実際のところ酒、麻薬、女性に溺れての破茶滅茶人生、最後は精神病院への入退院を繰り返して僅か34才で早世しています。画像は若きマイルスを登用して演奏するパーカーですがマイルスの登用は才能云々ではなく比較的裕福だったマイルスを金づるとして利用していただけのようです。本当にひどい奴です。(笑)

そんな彼ではありますが最初にチェロキーを聞いた時の衝撃は今でも忘れない出来事です。今はこんなソロの採譜映像まであります。自分なりに分析してみると少し専門的になりますが彼は6度(ラの音)の使い方が上手いと思いました。

これは彼のソロをアレンジして一人で各パートを演奏し、多重録音したものです。やはり世の中には熱心なパーカーの愛好家はいますね。今更ですが彼の偉大なところはこの新たなアドリブ手法を誰にも教わることなく成し遂げた事でまあ破茶滅茶な人生は大目に見てあげましょう(笑)。

やがてこの曲は様々なプレイヤーが演奏していますが圧巻なのはウィントン・マルサリスです。彼については上手過ぎて面白くないなどと訳の分からないコメントもありますが上手ければええやん!って自分なんかは思いますけど。上手い人の音は一粒一粒が鮮明に聞えてきます。

最近では日本の若手ピアニストのリナもこの曲をよく演奏しています。これは2019年ラトビアの首都、リガでのライブです。彼女はサビのまとめ方が上手いと思います。プロデビューとコロナ禍が重なり、大変でしたが彼女には頑張って欲しいです。

本日は自分にとっての思い出深い曲、”チェロキー”のご紹介でした。おしまい。