ややこしい話で恐縮ですが本日は自分用の備忘録です。最近は再びパレスチナとイスラエルの紛争が伝えられていますが本日はこの発端となった要因について振り返ります。それは第一次大戦中にイギリスとフランスの間で締結されたサイクス・ピコ協定(1916年)です。以下ウィキの抜粋。「連合国側は第一次大戦後のオスマン帝国における勢力分割について秘密裏に交渉を始めてイギリスのマーク・サイクスとフランスのジョルジュ・ピコによって協定案の作成が進められた」この協定はそこに住む民族、宗教、歴史は全く考慮されること無く英仏互いの思惑のみで成り立っています。イギリスがアラブ人の独立と同時にユダヤ人の国家建設という矛盾をこの地域にもたらしました。このサイクス・ピコ協定が現在の紛争の全ての原因ではありませんが要因の一つであることは間違いなさそうです。それにしても随分と乱暴な線引ですね。

映画”アラビアのロレンス”の中でこの協定に関するシーンではロレンスが”盗人の間にも信義があるのに政治家にはそれも無いのか?”と怒りをぶつけています。日本語でも盗人にも三分の理という諺がありますね、洋の東西を問わず人間社会は何故か盗人に寛容です(笑)。

この紛争をより複雑にしているのが米国の存在です。それでは何故アメリカは一貫してイスラエル支持なのでしょうか?それはこの国の金融界がユダヤ人の資本で成り立っているからです。自分が関わった約40年間の金融市場においてFRB議長(各国中央銀行の総裁に相当)は全てがユダヤ系出身者でした。またゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど大手金融機関もユダヤ人の起業です。

この地域の紛争の原因を作った当事国、イギリスとフランスは何故かずっと沈黙したままです。国際連盟と国際連合の両組織で常任理事国を務めるはこの二国のみです。その意味でも積極的な和平仲介に踏み出してほしいと素人目には感じます。ただ現在ではもう世界情勢に及ぼす影響力が無いのかもしれませんが。これなら旧オスマン帝国のほうがよっぽどマシな統治をしていたように思います。

以上本日は中東紛争に関する備忘録でした。おしまい。