今月も引き続き海をジャケットデザインに取り入れたアルバム曲をご紹介しています。今日はハービー・ハンコックの"Maiden Voyage"(邦題:処女航海1965年)です。アルバム発表当時はマイルスバンドでピアノを弾いていましたがおそらくは彼なりの感性でアルバムを作りたかったのでしょうね。ハービー・ハンコックは1940年イリノイ州のシカゴ生れで11才でシカゴ交響楽団との共演を果たすなど早くから才能を開花させていました。それにしてもチック・コリアのアルバムもそうでしたがジャケットの作りがどこか雑なように感じてしまいますが皆さんの印象はいかかでしょうか?あるいは見た目より中身で勝負ってことなんですかね(笑)。
それでは早速アルバムの中からいくつか聞いていきましょう。まずはアルバムタイトル曲の"Maiden Voyage"ですがトランペットのフレディー・ハバード以外は全員当時のマイルスバンドのメンバーです。
続いては"The eye of the hurricane"です。”処女航海”とか”台風の目”などタイトル名も海に関連していますね、このアルバムの中ではもっともジャズらしい雰囲気があります。ジャズって何?と聞かれたら自分はこの曲を推します。
最後はこれも海に関連した”Dolphin Dance"です。このアルバムの中では一番のお気に入りです。ゆったりとしたテンポで海を回遊するイルカを彷彿とさせる秀逸な作りだと思います。
と言う訳で本日は早熟のピアニスト、ハービー・ハンコックをご紹介しました。おしまい。