今回初めて知ったのは拘置所で撮られる写真のことを”マグショット”と言うのだそうです。ウィキによれば被害者や捜査官による識別を可能にする為に法執行機関が人別帳を作成するのだそうですがそれにしてもすごい形相ですね、怖いです。

この写真の表情が中国の”明”を建国した朱元璋に似ていて驚きました。朱元璋は江南の貧農出身ですが元朝末期に起きた紅巾の乱をきっかけに台頭し、権謀術数を巡らせて”明”の初代皇帝(=洪武帝)となりました。皇帝となった朱元璋はやがて人を信用出来なくなり粛清の限りを尽くしたようです。人は一度権力を手にすると途端に疑心暗鬼に陥り、殺戮を繰り返す習性は古今東西変わりませんね。

朱元璋の肖像画は二種類の両極端なものが共に”本人のもの”として知られています。左側はいかにも君子然とした温和そうな老人であり右側はねじくれた顔をした痣の多い人相ですが現在は後者が実像で前者は画家に皇帝らしく粉飾・美化させたものと推察されています。

さてお騒がせトランプ氏ですが自身のマグショットをデザインしたグッズを売り出して何と約10億円の選挙資金を手にしたようです。自分が子供の頃は憧れの国でしたが今はもうアメリカという国がよく分からなくなりました(笑)。

と言う訳で本日はトランプ前大統領のマグショットと朱元璋についてのご紹介でした。おしまい。