昨日のニュースによると直近の日本国内での死亡者は150万人を超えたようです。高齢化した世代がやがて死亡するという”多死社会”に移行すると伝えていました。ところでこの”多死社会”という言葉は嫌な表現ですね、もう少し何とかならないかと感じます。一方で出生数は80万人を割る状況のなので亡くなる人の半分しか生まれないというのはいまさらですが異様な事態です。

 

 

こちらは最近の世代別の人口構成ですが50台と70台が突出しています。これは団塊の世代とその子供世代の影響ですが”多死社会”とは団塊の世代を中心とした高齢者世代が寿命を迎えるいうことに他なりません。

 

ちなみに高度成長を遂げる1960年の表は以下のとおりです。見事なピラミッド型ですね、これを経済用語としては”人口ボーナス”(=15~64才までの生産年齢人口の比率が多い構造)と表現しています。これが戦後の奇跡の経済復興の要因にもなりました。現在はアジアではインドやインドネシヤ、あるいはベトナム、中南米ではのメキシコ、ブラジルなどがこの時期を迎えています。

 

少子化についてはよく経済格差や価値観の変化など様々な分析がなされていますが自分の親の世代は経済状況に関係なく5~6人兄弟がごく普通でしたのでどうやらその原因は統計に表れる数値ではなさそうです。国内全体に覆いかぶさっている将来に対する不安という気持ちの部分が大きいのかもしれません。おしまい。