自働車の世界3大レースと言えばF1のモナコGP、インディ500、ルマン24時間ですがこれらのレースはいずれも毎年5月中旬から6月中旬のわずか一か月の間に開催されます。特に今年はモナコとインディが今週末、同時に決勝を迎えるようです。そこで今日はこれら自動車レースのご紹介です。まずF1モナコGPですがこれは毎年モナコ市街地の公道コースで開催されます。”モナコの1勝は他のグランプリ3勝に匹敵する”と言われるほどその優勝には特別な重みがあります。あとコースの一部が海岸沿いなので紺碧の地中海、金持ちのヨット(笑)、疾走するマシンとF1レースの中では一番絵になるグランプリです。

忘れられないGPとしては1992年のセナとマンセルのバトルです。レース終盤に思わぬ展開が待っていました。ちなみにセナはモナコで通算6勝を挙げていて歴代最多優勝者です。なお今日までモナコを含めてF1GPで優勝した日本人ドライバーはいません。

セナとマンセルは何故か不思議とレースで絡みます。1991年のイギリスGPではマシンがガス欠で止まったセナを乗せてパドックまで運びました。ファンの間では”セナタクシー”と呼ばれています。意外に馬が合うんです、この二人(笑)。
次にインディ500ですがこちらはインディアナポリスのオーバルコースを左回りに200周、500マイルのレースです。距離的には東京~広島間ぐらいになります。こちらはマシンの性能差が拮抗しているので各チームの戦略や駆け引きが勝負所となります。日本人では佐藤琢磨選手が2回優勝(2017年,2020年)しています。
上から見るとコースの形は競馬場と同じです。コース内には隣接したゴルフ場の池越えのホールもありますね。画像の上側にスタート地点のタワーが見えます。
映像は琢磨選手が初優勝した2017年のレース終盤の様子です。日本人ドライバーがインディで勝利するのはマスターズで優勝した松山選手に全く引けを取らない快挙ですがなぜか国内での盛り上がりはイマイチで残念です。

優勝者はF1のようにシャンパンファイトではなく、何故か優勝者だけがミルクを飲みます。初優勝してミルクを飲む佐藤琢磨です。

最後はルマン24時間レースです。こちらはフランスのサルト・サーキットで開催されます。文字通り24時間走り続けて周回数を競います。日本のメーカーではマツダが1991年、トヨタが2018年に初優勝以降、昨年まで5連覇中です。また日本人ドライバーとしては中嶋一貴、小林可夢偉がどちらもトヨタ車で優勝しています。
昨年5連覇の偉業を成し遂げたトヨタチームのレース模様です。ちなみに最多優勝回数はポルシェの19回なので気を引き締めてさらに頑張ってほしいです。
2018年に初優勝を飾った時のドライバー3人です。左からフェルナンド・アロンソ(スペイン)、中嶋一貴(日本)、セバスチャン・ブエミ(スイス)です。
1991年に日本メーカーとして初優勝したマツダ787Bは鈴鹿サーキット50周年ファン感謝祭でデモ走行を行いました。映像はその時の様子ですがロータリーエンジンの官能的な音に観客から拍手が沸き上がりました。

さてこれからの一ヶ月間、それぞれのレースでどんなドラマが展開されるのか楽しみです。おしまい。