昨日は栃木県野木町方面にドライブに出かけました。本来の目的地は足利成氏の墓のある満福寺だったのですが途中で道を間違えてしまい、偶然訪れたのが野木町煉瓦窯(旧下野煉瓦製造会社煉瓦窯)です。ここは日本の近代化を支えた産業遺産で国指定重要文化財のようです。白のジギタリスが出迎えてくれました。(笑)

昨日は日曜日だったせいか春フェスタ開催中で煉瓦窯の見学は無料でしたが普段でも見学料は100円なのでいつも通りでいいのにと思いました。ご当地は北関東の郊外ですから”春フェスタ”と言ってもそれほどの混雑はありませんでした。

煉瓦窯というと陶磁器用の窯を連想していましたがここはその予想を遥かに超える巨大窯です。外観はモンゴルのゲル(組み立て式テント)を大きくしたような感じですが高く聳え立つ煙突が煉瓦窯の特徴です。今回自分で撮った画像は少しボケてしまったので他の画像をお借りしてアップしました。

窯の内部に入ると環状窯の説明パネルが用意されていました。

二階に上がると高い煙突を近くで見ることが出来ました。

この窯は1888年(明治21年)に設立されました。この場所が選ばれたのは原料となる良質な粘土と川砂が近くで採取できたこと、また輸送手段として渡良瀬川の船運が利用できたことなどがその理由のようです。

窯の近くにはバラ園もあり、今が見頃でとても綺麗でした。煉瓦で模った作りですが何故かバラと煉瓦は相性が良いと感じます。この辺りはやはり西洋で永く愛されてきた花と言う事でしょうか。

訪れた人たちは窯に隣接したバラ園で見頃の花を背景に写真撮影などを楽しんでいました。

あと”恋人の聖地”というモニュメントがありましたが意味がよく分かりませんでした(笑)。

というわけで偶に道を間違えるのも悪くないなと思いました。この後は本来の目的地である満福寺に向かいました。おしまい。