前回の"J-POP"編に続いて今回は"JAZZ"編のご紹介です。こちらは題名に春(Spring)が含まれる曲を選んでみました。まずはクリフォード・ブラウン&マックスローチの”Joy Spring"(1954)です。クリフォード・ブラウンは”ブラウニー”の愛称で親しまれ、デビュー当時からすでに成熟した演奏で高い評価を受けていましたが自動車事故の巻き添えでわずか25才で亡くなりました。ここでは春の訪れを感じさせる陽気な音色で演奏しています。

こちらは歌詞をつけてコーラス用にアレンジしたマンハッタン・トランスファーの”Joy Spring"です。映像は1986年の東京でのライブですが歌詞をつけるとオリジナルとはまた別の雰囲気がありますね。

次はフレディ・ハバードの"Up Jumped Spring"(1967)です。最初に出てくるフルートのソロはまるで鳥のさえずりを連想させてくれます。またフレディのソロは普段と違うとても柔らかい音色で演奏しています。

最後はケニー・ドーハムの"Spring Cannon"(1959年)です。”Cannon”とはアルトサックスを演奏しているキャノンボール・アダレーの事です。キャノンボールの音色には能天気な明るさ(笑)があるので曲全体が春らしい曲に仕上がっています。

このように”春を感じさせる曲”というのはトランペット奏者の作品が多いですね、トランペットという楽器が持つ明るさ、楽しさという特性が活かされているのでしょうか。おしまい。