映画”BLUE GIANT"にチョロっと参加していたのがソニー・スティットです。主人公の"大"が上京して偶然入ったジャズバー"TAKE TWO"で女店主のAKIKOが掛けたレコードがソニー・スティットの"Low Flame"でした。これはバラード調のブルースですが"大"の言うとおり滅茶カッコイイんです。彼は本当にバラードが上手いです。惜しむらくは演奏があまりにもスムーズで癖が無い為にどうしても器用貧乏に見られてしまう点です。でも何を言われようが演奏の素晴らしさは変わりません。

彼のバラードで有名な曲に"Autumn in Newyork"があります。ソニー・スティットの演奏で特徴的なのはテンポに合わせたフレーズとテンポの二倍の速度で繰り出すフレーズがちょうど上手くミックスされている点です。最後のカデンツアは見事ですね。

この"Autumn in Newyork"に触発された?と思われる"Another Autumn”というバラード曲がサントラにもありました。馬場智明のサックス演奏も素晴らしいです。

おしまい。