前回は新進気鋭のピアニストを取り上げましたが今回は時計を半世紀ほど前に戻して1960年代半ば以降に活躍したバート・バカラックをご紹介します。一度ではとても無理なので3回に分けて彼の曲を聞いていきたいと思います。まさにブログ投稿中のたった今、バート・バカラックの訃報が飛び込んできました。1928年、ミズーリ州カンザスシティ生まれで享年94才でした。自分は今まで”バカラックが嫌い”という人に一度も出会ったことはありません。心よりお悔やみ申し上げます。バカラックを知らない人でもこの曲なら聞いた事があるなという発見もあるのではないでしょうか?さてバカラックは1950年代から作曲活動をしていましたがチャンスに恵まれず不遇だった時期に同じドイツ系の女優”マレーネ・ディートリヒ”に見出されてステージに同行、オーケストラの指揮、アレンジ等で才能を開花させたようです。それではさっそく曲を聞いていきましょう。まずは映画007のカジノ・ロワイアル(1967年)のテーマ曲です。演奏しているのはハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスです。
同じく映画”カジノ・ロワイアル”の主題歌、"The Look of Love"で歌っているのはダスティ・スプリングフィールドです。
今回最後はハーブ・アルパートの歌で” This Guy's in Love with You”です。
ハーブ・アルパートはミュージシャンですがレコード会社、A&Mをジェリー・モスと共同で設立しました。A&Mの「A」はアルパート、「M」はモスの頭文字(Alpert & Moss)。1962年の創設されたこのレーベルにはバートバカラック、セルジオ・メンデス、カーペンターズ、スティング、などが所属しています。
今回を含め、計3回に亘って特集をお送りします。