昨日のラジオで”今日は何の日”のコーナーを聞いていたら1月10日は”国際連盟発足の日“との事です。そこで今日は国際連盟のお話です。国際連盟は第一次世界大戦後の1920年の1月10日に発足し、1946年4月20日まで存続した国際機関です。アメリカのウィルソン大統領の提案により設立されて本部はスイスのジュネーブに置かれました。主たる目的は大戦後の平和維持と戦争の再発阻止です。ところが第二次世界大戦の勃発によりその目的は達成されずにわずか26年で解散となりました。なおアメリカは国内のモンロー主義(=ヨーロッパの紛争に対する不干渉主義)に押されて当初から連盟に参加していません。ところで自分が今危惧しているのはこの国際連盟の崩壊の経緯がウクライナ侵攻後の国際連合の動きとそっくりなんです。さっそく国際連盟が解散に至る経緯を見ていきましょう。(以下ウィキからの抜粋)

発足当時からの常任理事国だった日本ですが中国東北部に侵攻して満州国を建国するも認められず1933年に脱退します。また1934年に加わったソビエト連邦はその後のフィンランド侵攻により除名処分となります。この結果1939年には常任理事国にはイギリスとフランスの2か国のみ(もう笑うしかありません)となり、事実上機能停止に陥りました。こうして振り返ってると常任理事国が一旦他国に侵攻してしまうとなかなか有効な対応策が打てないんですね。ロシアのウクライナ侵攻後の国際連合の無力さを見るにつけ、”歴史は繰り返す”とは言うもののこんな歴史は繰り返してほしくありません。画像は第一次大戦後に開催されたベルサイユ講和会議の様子です。

おしまい。