ウォーキングができないのでどうしても趣味の音楽ネタが多くなりますが今回は自分がジャズのバラード曲の中では一番好きな"My One And Only Love"(1953年 Guy Wood 作曲)という曲をご紹介します。まず”One & Only”を入れ込んだ曲名からして随分と大げさな表現ですがやはり外国ではこれくらい言わないと気持ちが通じないのでしょうか。曲がとても穏やかなので秋の夜長と相性抜群です。さてこの曲を有名にしたのはジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマンのコラボ作品です。いつもはゴリゴリとうるさいのに(笑)コルトレーンがこんな静かな曲も演奏できるんだ!と最初はビックリしました。

次はオスカー・ピーターソンの名盤に収められている演奏です。彼もいつもは元気一杯、これでもかこれでもかとフレーズを出しまくりますがここではあえて抑え気味にしています。そしてコーダの部分でバッハの”主よ人の望みの喜びよ”のメロディを引用している箇所が自分は大好きで、これがアドリブで演奏できるんだからやはりすごいなと感心しています。

最後はガボール・ボラとジョーイ・アレクサンダーのデュオです。ここで注目なのはジョーイが弾いているピアノがクラシックで愛用される”スタインウェイ”ではなく”ベーゼンドルファー”であることです。ジャズのピアニストはなぜかこのメーカーが好きでオスカー・ピーターソンも弾くのはいつもこのピアノです。

おしまい。