今日は午後から上野の東京都美術館で開催中のボストン美術館展、”芸術X力”を見に行ってきました。展示作品も多く見応え充分でしたがそんな中で自分が特に注目したのは平治物語絵巻、”三条殿夜討巻”です。いざ入館してみるとやはりこの作品は大変な人気で予約制なのに行列ができていました。列がなかなか進まないのは絵巻がとても精緻な描写な上に保存状態がとても良いのでみんな見入ってしまうからです。そこへ館内の案内人が”空いている場面からご覧ください”なんて言うもんだから余計に進まない結果となりました。(笑)ところでこの絵巻物はよく”里帰り”などと言われますけれどもそもそも国宝級の作品がなぜ海外に渡ってしまったのか、明治維新の混乱の中で自分達の優れた文化を結果的に蔑ろにしてしまったのが残念でなりません。ヨーロッパで始まった各国美術館の所蔵品を作品の本国へ還す流れがもっと広がって欲しいものです。
JR上野駅の改修で横断歩道を渡らなくても済むようになりました。また改札口付近からは真正面に動物園の入口看板が見えるようになって景色も一変しました。
おしまい。