この先一週間ほどはこの暑さ続くようですので今週も南米に関連した曲を紹介します。本日紹介するのはソニー・ロリンズが1956年に作曲、発表したセント・トーマスです。ソニー・ロリンズはテナーサックス奏者でテナーサックスを始める人はたいていロリンズかコルトレーンのスタイルを目標にする人が多いです。セント・トーマスはカリブ海に浮かぶ島の名前でリズムはカリプソ(レゲエやルンバの仲間)を使い、シンプルで楽しいメロディーラインが特徴です。コード進行もよく出てくるパターンが多く、演奏し易いのでセッションでも人気がある曲です。ところで日本の文部省唱歌で”ふじの山”という曲(あたまを雲の上に出し~で始まり、ふ~じは日本一の山で終わる)がありますがこの曲の展開はセント・トーマスとほとんど同じです。はたしてソニー・ロリンズが”ふじの山”を参考にしたかどうかは不明(笑)ですが愛される曲にはどこか共通点があるのかもしれません。
まずロリンズ本人による演奏です。動画の画質も当時としては良く、こんな動画がよく残っていたものだと思いました。ロリンズのベレー帽姿というのも珍しいです。
続いてはミッシェル・カミロです。南米出身のピアニストはピアノを打楽器の一種と考えている人が多いです。最初からこんな風に弾いたら日本では先生に怒られるでしょうね。(笑)
最後はインドネシア生まれの小学生?ピアニスト、ジョーイ・アレクサンダーの登場です。最初は何で子供がピアノの椅子に座っているのかと思いましたが演奏が始まったらすぐに納得しました。