今週は前回のブログで話題にした蓮の花に関連する曲を紹介したいと思います。そもそも蓮の花や蓮根が欧米ではどのようなイメージなのか全く不明ですが少なくとも日本のように食材としての馴染み深さは無いように感じます。そんな中でも蓮の花に関連する曲名として有名なのはケニー・ドーハムの”Lotus Blossam"です。演奏スタイルや音色に癖が無いことと曲がマイナー調なことも相まって日本人には人気のある曲です。もう一曲は今年の5月20日にリリースされたばかりの新進気鋭の作曲家、西山由芙(にしやまゆう)による”A Lotus in the Mud"です。実はこの曲、先週末のNHKのジャズ番組の新譜コーナーで紹介されたのを聞いて初めて知りました。彼女は渡米して以降すでにハーブ・アルパートジャズ作曲賞を二度受賞しているようでさらなる活躍を大いに期待したいと思います。
まずはケニー・ドーハムの”Lotus Blossam"(1959年)ですがピアノにトミー・フラナガン、ベースにポール・チェンバース、ドラムにアート・テイラーと当時としてはこれ以上望むべくもないメンバーです。彼のスタイルに影響を受けたのか他のメンバーの演奏も淡々としています。
次に今年の5月リリースされた西山由芙(にしやまゆう)作曲の”A Lotus in the Mud"です。18人編成のビッグバンドによる演奏なので音の重層感が半端ないです。作曲家は当然全員の譜面を書くわけですから管楽器の演奏しか経験のない自分からすればもう神業という他ありません。
おしまい。